平成30年7月豪雨被災のコカ・コーラ広島・本郷工場、移転と2020年春稼働を決定

コカ・コーラ ボトラーズジャパン(CCBJI)は10月31日、「平成30年7月豪雨」で被災し操業を停止していた本郷工場(広島県三原市下北方)を同市内に移転し、三原工場(仮称)として2020年春に稼働を再開する予定を発表した。

同社は、新工場の移転先として工場用地(広島県三原市沼田西町惣定、シャープ(株)三原事業所跡地)をシャープ(株)より取得。年内に工事に着手し、2020年春にPETボトル製品製造設備2ラインで稼働開始を目指す。製造ラインは、アセプティック(無菌充填)と炭酸・アセプティック兼用の2つ。

1都2府35県を事業エリアとするコカ・コーラボトラーズジャパンは、7月豪雨被害で喪失した中国エリアの製造能力の回復と、全国的に急成長するアセプティックPET製品の需要に対応した製造能力の強化を優先度の高い課題と認識し、製造能力の拡張を進めている。

本郷工場の移転により、早期に中国エリアでの製造を再開し、安定した製品供給体制の確立を目指す。また、引き続き三原市内に拠点を置くことで、「これまで築いてきた地域社会との関係を維持発展させ、当社の経営原理である“地域密着”と“顧客起点”に基づいた事業活動を推進してまいります」(同社)としている。