UCCグループのユニカフェがアートコーヒーを子会社化 取扱量大幅増、業務用向け拡大へ

UCCホールディングス子会社で、缶コーヒーなどの原料となる工業用チャネルに強みを持つユニカフェは、三菱商事の子会社であるアートコーヒーを子会社化すると9日に発表した。

これは、ユニカフェが三菱商事に対して第三者割当増資を実施し、新株を発行するとともに三菱商事の保有するアートコーヒーの全発行済株式を約15億円で取得するもの。三菱商事はユニカフェの持株比率が9.5%となり、第2位の株主となる。

ユニカフェは、外食・ホテル・カフェチェーンなどに原料を提供する業務用市場を成長分野と位置付けており、今回の子会社化により、アートコーヒーが保有する顧客基盤・営業網を得るとともに、生産能力の増強を図る考え。コーヒー取扱量は今年度の約2万1500トン(着地見込)から、21年には約3万4200トンへ大幅に増加する見通しで、スケールメリットを活用し競争優位を創出する。

ユニカフェの売上高は18年12月期で104億円(着地見込・単体)。21年12月期には約130億円増加の236億2600万円(連結)を目指す。