サントリー食品も飲料を価格改定、コカ・コーラに続き大容量サイズを一律20円値上げ
サントリー食品インターナショナルは16日、日本国内における大型サイズの飲料を5月1日出荷分から価格改定すると発表した。値上げ幅は一律20円。同社の値上げは98年3月以来、21年ぶりとなる。原材料価格の高騰や物流コストの上昇を要因としている。飲料製品の値上げの発表は、今月8日に27年ぶりの価格改定を発表したコカ・コーラ ボトラーズジャパンに続くもの。
対象商品は、1.2L以上のペット容器商品全品(ただし、トクホ・機能性表示商品・業務用専用商品およびダブルブランド等の流通取組商品を除く)。「サントリー 南アルプスの天然水」(2リットルペットボトル)は、230円が250円となる。
主な価格改定対象商品(サントリー食品インターナショナル)
同社は、「高品質な商品を安定的に提供するため、これまで生産性の向上、物流合理化、諸費用の削減など、様々な企業努力と経営の合理化に努めてきたものの、原材料価格の高騰や物流コストの上昇は業界全体の課題であり、個社の企業努力だけで吸収することが非常に困難な状況」になったことから、一部の商品について、製品出荷価格およびメーカー希望小売価格を改定するとした。
なお、価格改定について、他の飲料メーカー大手では、「検討の必要はあると思う。ただ、現段階でお答えできることはありません」(アサヒ飲料)、「さまざまな要素を鑑みて、慎重に検討していきたい」(キリンビバレッジ)、「慎重に検討していく」(伊藤園)としている。