水と混ぜれば10秒でできる「やさしい麦茶 濃縮タイプ」、持ち運びも楽々 サントリー食品「GREEN DA・KA・RA」から
サントリー食品インターナショナルは、「GREEN DA・KA・RA」ブランドからの新提案として、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶 濃縮タイプ」(180g缶/115円、180g×6缶/690円)を、4月16日から全国のスーパーおよびドラッグストア、ホームセンターなどで発売する。水とまぜるだけで好みの濃さに合わせて1~2Lの麦茶を作ることができる濃縮タイプの缶入り麦茶の誕生だ。
水と混ぜれば、かき回すこともなく10秒でできる。11日の発表会で同社ブランド開発事業部の五十嵐享子部長は、「もともとは煮出しタイプしかなかった麦茶が、PETボトルでRTD化され、今度は濃縮タイプですぐできるようになった。“やさしい麦茶 濃縮タイプ”が第3の麦茶の存在になれたら」と話した。夏場に向けて、テレビCMも投入しながら認知獲得を図っていく考えだ。
※RTD=Ready To Drink。フタを開ければそのまま飲める缶やペットボトル入りの飲料。
「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶 濃縮タイプ」
もともと「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」は、ブランドが持つ“やさしいイメージ”と、“アレルギー特定原材料等27品目不使用で、すっきり香ばしい味わい”が支持され、2013年の発売以来、販売数量を伸ばしている。今回発売する「濃縮タイプ」は、麦茶の家庭での飲用量の増加に伴い、ペットボトル入りの麦茶飲料と、煮出しや水出しの麦茶を併用している家庭が多く存在していることが、同社の調査で分かったことから開発に至ったという。
同社の調査によれば、核家族の家庭において、(夏場は)1日に麦茶を3~4リットル飲んでいるという。五十嵐部長は、「(大容量の)PETボトルは、買うのも持つのも大変であり、家に置いているとかさばってしまうという声があった。一方、煮出しや水出しタイプは、手間と時間がかかるという悩みを持たれていた。そのため、1日にたくさん飲まれるご家庭では、PETボトルと水出し・煮出しの両方を併用されている方が非常に多かった。PETボトルでの悩み、ティーパックでの悩みの両方を解決できる商品が作れたら、ご家庭の悩み解決になると考えて開発した」とする。
なお、主力品の「やさしい麦茶」650mlPETは、冷凍兼用ボトルに変更することも発表された。
同社によれば、ペットボトル麦茶市場は、簡便志向、健康志向、水分補給ニーズの増加により、4年間で約2倍の8000万ケース規模(18年時)に成長しており、21年には1億ケースに到達する勢い。「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」は昨年、発売時(13年)から約10倍の2130万ケースとなり、市場を上回って成長している。新製品の投入で、この勢いをさらに加速させる考えだ。
1ケース12L分の重さは、12.6kgのPETボトルに対し「濃縮タイプ」は1.2kg