ネスレ日本とフィリップスジャパンがヘルスケア領域で業務提携
ネスレ日本ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー(兵庫県神戸市)と、フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区)は4月23日、ヘルスケア領域における業務提携を開始すると発表した。
両社は、医療費の増加や独居高齢者の増加をはじめとする様々な医療・介護の課題の解決に向けて共同で取り組み、医療機関や高齢者施設などの地域医療における新たなサービスの開発や実証実験を順次開始する。
提携内容は、フィリップスが展開を進める医療機関と在宅における健康情報の一元化(コネクティッドケア)の取り組みに、ネスレ ヘルスサイエンスが保有する「食と栄養のグローバルな知見」を加えることで、新たな価値を提供するサービスを展開する。
※コネクティッドケア=医師、看護師、患者、病院、専門家、保険会社、政府といった医療制度のあらゆる部分で情報共有を可能にする技術。
また、フィリップスの「呼吸器関連事業」や「睡眠関連事業」において、「栄養」に関する啓発活動を行う。第一弾として、「在宅酸素療法」を行っている呼吸器疾患「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の人々に対し、医療従事者 (医師、管理栄養士等) の協力のもと、フィリップスの営業部員がネスレ ヘルスサイエンスの栄養補助食品の案内を5月13日から順次開始する。
両社によれば、「COPD」は重症化すると、肺機能の低下で呼吸時のエネルギー消費量が多くなるため体重が減少しがちだが、一般の方より多くのエネルギー摂取が必要な一方、食事の際の息苦しさなどで、十分な栄養を確保できていない現状があるとしている。