伊藤園「お~いお茶新俳句大賞」30年で累計応募3569万句、俳句のユネスコ無形文化遺産登録に協力へ
田中さんは、飼い猫を病院に連れて行った際に、診察台兼体重計に載せられて先生に診てもらっている姿を見て、俳句にしようと思ったという。また、新設された金子兜太賞は、神奈川県の松本大夢さん(15歳)の作品「今ここで蒲公英(たんぽぽ)になれ種になれ」が選ばれた。
伊藤園の本庄大介社長は、「ちょうど30周年で、令和最初の新俳句大賞となりました。次の30年、そしてその先の30年も続けられるように歩んでまいりたい。海外からの応募も、のべ86カ国あります。ただ、“お~いお茶”の海外展開はまだ36カ国です。新俳句大賞とともに広げていきたい」と話した。
「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」は、平成元年(1989年)にスタート。季語や定型などの俳句がもつ厳密なルールは問わず、感じたこと、思ったことを五・七・五のリズムに乗せて自由に表現できることが特徴。
第1回では約4万句だった応募数は年々増加し、現在では200万句の応募を集める日本一の俳句創作コンテストになった。累計応募句数は3569万6424句となっている。
伊藤園は、新俳句大賞で次回から新たな展開として、俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会の活動に協力することを発表した。海外の人たちに日本文化を知ってもらうねらい。新俳句大賞は、「英語俳句の部」も設置されており、これまで海外86カ国から応募があるなど、グローバルで俳句への注目が高いとしている。
さらに、若年層とのコミュニケーション拡大を図るため、画像を活用した新たなテーマの部門を新設する。この写真俳句の応募は、WEBサイトで受け付ける予定。スマートフォンなどで写した画像を使用することで気軽に応募してもらうねらいだ。