味の素AGF、多様化するコーヒートレンドに“ローカルロースター”の魅力を提案 「森彦」とコラボのプレミアムコーヒー発売

「森彦の時間」3品
味の素AGFは、アトリエ・モリヒコが同社珈琲店「森彦」をイメージし監修したブレンドコーヒー「森彦の時間」を9月2日から発売する。アイテムは、「森彦ブレンド」深煎り、「マイルドブレンド」中煎り、「アフリカン・ムーンブレンド」浅煎りがあり、それぞれホームタイプ(180g袋、市場想定価格=税抜700円)とドリップコーヒー(10g×5袋、同500円)を展開する。

日本のコーヒー業界でトップクラスの生産量を誇るAGF。だが、昨今のトレンドがコンビニコーヒー・豆本来の味を楽しむ“サードウェーブ”などを経て、高品質なレギュラーコーヒーに触れる機会が増えたことから、生活者のコーヒーに関する関心が高まっている状況にあるという。また、最近では豆にこだわるローカルなカフェが増えている。

そこで、AGFはそのような“ローカルロースター”の作り手としての思いや背景も合わせて全国の家庭に届けることで、新しいコーヒー体験を作り、日本のコーヒー文化をより豊かにする考えだ。

同社の品田英明社長は、「もともと当社は、“JapaNeeds Coffee(ジャパニーズコーヒー)”を掲げ、日本人の嗜好に合うコーヒー作りを企業理念としている。今回は、日本の地方で頑張っている喫茶店文化に注目し、その中でも、レギュラーコーヒーの飲用が週に3.35杯(全国平均2.46杯)と最も多い地域である北海道に着目した」と語る。

そして同社は今年、人気のカフェ“森彦”を展開するアトリエ・モリヒコと提携し、プレミアム・レギュラーコーヒーの新ブランドを立ち上げ、生活者の品質期待への対応、コーヒー体験の拡大を図る。品田社長は、「“森彦”は北海道という土地ならではのお店作りをされている。産地やブレンドにこだわっているとともに、コーヒーを飲む空間や時間をとても大切にしているところに感銘を受けている」と話す。

アトリエ・モリヒコの市川草介代表は、「1996年に創業し、コーヒーロースターブランドを中心に、現在13店舗のショップ・レストランを北海道で展開しています。(監修した新商品)“森彦の時間”は、味には自信がありますが、飲んでいただくためにはパッケージデザインが重要なので、白や淡いブルーやピンクを使い、つやけしを施すなどこだわりました」と語った。

味の素AGFの古賀大三郎リテールビジネス部長は、今回の取り組みについて、「生活者のコーヒーを飲むウォンツやニーズが変化している。当社もレギュラーコーヒーのナショナルブランドの商品を展開してるが、よりいっそう生活者の動向の変化に対応するため、地方のロースターやカフェの価値を、AGFの生産力や販売力を使って、全国のお客様に手軽に購入していただくことでお役立ちしていきたい」と語った。

味の素AGF 品田英明社長、アトリエ・モリヒコ 市川草介代表

味の素AGF 品田英明社長、アトリエ・モリヒコ 市川草介代表