「山登りで持っていくドリンク」第3位にコーヒー、味の素AGFは“山のコーヒー教室”でスティックの利便性を伝達
水やスポーツドリンク、お茶は、水分補給の目的とみられるが、嗜好品のコーヒーが上位に入ったのは、水分補給に加え、リラックスタイムの充実を求めている人が多いことがうかがえる。
山と渓谷社の担当者によれば、「登山者は、水筒にお湯や水を入れて行動することが多く、持参したお湯や、現地で水を沸かしてレギュラーコーヒーやスティックコーヒーを楽しまれている人が多いです。個人的にも、これまでは人数分や活動日数分のインスタントコーヒーを計って袋に詰めていたので準備が大変でしたが、その面からもスティックは便利ですね」と語った。
家庭用のコーヒー市場では現在、一杯抽出型のレギュラーコーヒーや、インスタントコーヒーと砂糖、ミルクが1袋に詰まったスティックコーヒーなど、個包装の商品ラインアップが拡大している。これは、1~2人世帯の増加や、一人ひとりの好みが多様化していることが背景にあるが、結果的に、登山者にとっても使いやすい商品が増えている。
味の素AGFは、7月5日に登山客でにぎわう尾瀬国立公園内の「原の小屋」(福島県檜枝岐村見晴地区)でコーヒー教室を開催した。同社広報部の熊谷和広さんは、「日本の豊かな自然にはぐくまれた軟水は、コーヒーにぴったり。“さっと出す”出汁で繊細な味わいを実現する和食と同様に、コーヒーも“さっと出す”ドリップ抽出で繊細な味・香りが楽しめます。一杯抽出型のレギュラーコーヒーなら持ち運びやすく新鮮ですし、スティックならば好みの味が選べ、糖分補給もできます」と話すとともに、コーヒーのポリフェノールは赤ワインと同程度あることなどを紹介した。
同社は、尾瀬の山小屋(5カ所)で、登山客へスティックコーヒーをプレゼントする活動を7月上旬に行っている。持ち運びしやすいことや自分好みの味を選べること、そして使用後に小さく畳んで持ち帰ることができるというスティックの特性を紹介し、登山者に役立ててもらうねらいだという。
味の素AGFは登山客へスティックコーヒーをプレゼントする活動を実施