「青汁カフェラテ」など“飲みやすい青汁”に各社が工夫、若年層に需要広がる
青汁市場は、もともと健康に良い印象のため中高年のユーザーに支えられていた。だが、近年になり、フルーツや豆乳などを加えた飲みやすい青汁がプレミックス(調整粉)やドリンク製品で普及し、健康志向の20~30代の若年層を中心に需要が広がって、2018年までの7年間で約3割伸長している状況だ(伊藤園調べ)。
こうした市場動向を背景に、同社はさらなる需要拡大を目指し、青汁が苦手な人や試してみたい人がおいしく手軽に楽しめるように、青汁にコーヒーを活用した新たなプレミックス製品の開発にチャレンジした。流通バイヤーからは味の評判も良く、スーパーマーケットなどで注目されそうだ。
「モダンタイムス 青汁カフェラテ」は、国産有機大麦若葉(食物繊維入り)にミルクを配合することでまろやかな味わいにし、「モダンタイムス 青汁カフェラテ マンゴー&キウイ」は、マンゴーとキウイの甘く爽やかなフレーバーで、より飲みやすくした。ホットにもアイスにも対応。パッケージにはインバウンド対応のQRコードを記載し、多言語で製品特徴を紹介している。
同社の池上浩司専務は、「これまでにない新製品でおいしい青汁の新習慣を提案し、プレミックス市場に新たな価値を生み出していきたい。20~30代の青汁トライアルユーザーにも飲みやすい味覚を目指した」と語る。
プレミックスの青汁では、他にもネスレ日本が「ネスレ ケール抹茶ラテ」(5P)を1日から発売している。1本あたり1食分の緑黄色野菜の半分量を含む、野菜不足が気になる人に向けたファンケルとの共同開発製品だ。
ドリンクでは、伊藤園の「毎日1杯の青汁」が好調。同社の青汁製品の伸長率は7年間で約100倍の規模(2018年度実績)になり、主力品の「ごくごく飲める毎日1杯の青汁」は前年比約3倍の売れ行きとなっている。
青汁の習慣化に向けては、いつでもどこでも、毎日手軽においしく摂取できることが決め手となるため、より飲みやすい味わいを実現した簡単便利なプレミックスやドリンク製品での提案が増えそうだ。
ネスレ日本「ネスレ ケール抹茶ラテ」、伊藤園「毎日1杯の青汁」