将来の不安は“がん”より“認知症”、「予防健活」に注目/サントリー食品インターナショナル
調査結果では、人生100年時代となり、健康寿命への意識の高まりから“将来気をつけたい、もしくは予防したい病気”として、「認知症」(39.5%)と答えた人が「がん」(39.1%)を上回ったことが注目される。特に、女性では20代、そして50代以降で「認知症」がトップになった。
また、70%以上が健康行動を実施しているものの、習慣化に至る割合は37%にとどまった。健康行動ができない理由として、お金がかかる、意志が弱い、手間がかかるなどが上位となった。
ただ、若い層で健康管理系WEBサービスの利用率が上がっており、無理なく習慣化し、楽しく効果を出せる「予防健活」が新たな兆しになっているという。サントリー食品インターナショナル常務執行役員戦略企画本部長兼コミュニケーション本部長の沖中直人氏は、このほど行われた発表会で「当社は長年にわたる健康や水科学分野の研究を礎に、“人間らしくやりたいナ”をスローガンとして、健康寿命に貢献する飲料・サービスの開発に取り組んでいる。おいしいだけではなくて体にいいものを作る。飲み物にできることはまだたくさんあるだろう」とした。
サントリー食品インターナショナルは「100年ライフ プロジェクト」で、外部研究機関との共同研究や、“生活習慣病対策”として健康飲料のポートフォリオ強化、そして“特茶”を中心に健康生活提案サービスを行っており、来年以降もサービスを拡張する考えだ。
発表会にゲストとして登壇した予防医学研究者である石川善樹医学博士は、健やかな生活習慣に向けて、「新しいことは続きにくい。土曜も平日と同時間に起床したり、1日全体が変わる習慣(キーストーン習慣)を探してお昼の食べすぎをやめるなど、毎日やっていることをちょっと変える方法をお勧めしたい」とした。
石川善樹医学博士