UCC上島珈琲、業務用フラッグシップとして「WOMEN’S COFFEE」を導入

UCC上島珈琲「WOMEN’S COFFEE」
〈SDGsに対応、新規顧客へのアプローチを強化〉
UCC上島珈琲は、業務用新製品として、「UCC ホンジュラス WOMEN’S COFFEE 豆AP200g」を7月3日から全国の外食店などに向けて発売する。売り上げの一部は支援団体に寄付し、コーヒー生産に携わる女性の活躍を応援しながら、SDGs対応のコーヒーで新規顧客獲得を図る。

このコーヒーは、コーヒー生産に携わる女性の雇用や社会活動をサポートするNPO法人“IWCA(International Women’s Coffee Alliance)”が支援する組合のひとつ、ホンジュラス西部のオコテペケにあるBeneficio San Marcos組合に所属する女性生産者が栽培したもの。UCCは、同製品の売り上げの0.5%をIWCAに寄付し、その資金は同団体の活動資金となって生産者へ還元される。なお、IWCAロゴマークをパッケージに貼付した製品を展開しているのは、日本ではUCCグループのみ。

UCCは、サステナビリティに配慮したコーヒーの買い付けや生産地での農事指導を行い、人と環境に配慮した製品づくりや活動をこれまでも行ってきたが、その中でも、今回の“WOMEN’S COFFEE”は、そのネーミングから活動内容を想起しやすく、女性の社会進出が進む日本市場においても相性が良さそうだ。

同社業務用製品の担当者は、「現在の消費トレンドは“イミ消費”で、自分の買い物が誰かのためになったり、地球にやさしいことにつながるといったものを意識的に選ぶ傾向にある。コロナ禍で“誰かのために”という消費動向が高まった今こそ、おいしいコーヒーでつながる笑顔の輪を広げたい」と話す。

同製品は手摘みで丁寧に収穫された完熟豆を使用。味覚は、サトウキビのような甘い香りと、ライムのようなすっきりとした酸味、そしてバターのようなコクが特徴という。業務用製品では珍しく、視認性の高い華やかなパッケージデザインを採用している。

UCCグループは、これまでもIWCAコーヒー製品に取り組み、昨秋から家庭用製品で「ヒルス ハーモニアス ホンジュラス ウーマンズコーヒー」を、今春にはアイスコーヒーギフトを展開していた。今秋以降もギフトなどを発売する予定という。

伸長するSDGs対応のサステナブルコーヒーの中でも、IWCAのコーヒーは名称や認証ラベルにより、内容を連想しやすい。同社は“WOMEN’S COFFEE”という新たな切り口で、サステナブル活動をPRしたい企業や女性経営者へのアプローチを強化する考えだ。