フルーツティーの定番「紅茶花伝クラフティー」が全サイズ440mlに刷新、新製品は甘さ控えめの「レモネード」/コカ・コーラシステム
2019年の紅茶ブームとともに成長した紅茶飲料市場の勢いは、2020年も堅調に推移している。日本コカ・コーラ社によれば、購入頻度と量が伸長し、紅茶飲料市場は前年比6.7%増(1〜6月累計の金額実績)になったという。その中でもフルーツティーは、紅茶の新しい楽しみ方を求める生活者から支持され、市場拡大が続いている状況だ。
「紅茶花伝 クラフティー」シリーズは、2018年の発売から大きく成長し、累計出荷数は2億5000万本を突破した。購入者のリピート意向は86%と非常に高い水準である。同社マーケティング本部ティーカテゴリーの柴田啓佑マネジャーは、「ブランドをさらに大きく成長させるためには、まず最初に手に取って、一度でも飲んでいただくことが重要だ。トライアルこそ今後の成長の機会だと捉えている。そこで、この秋から新パッケージと新フレーバーの展開を決めた」と話す。
新製品の「紅茶花伝 クラフティー レモネード」は、低温で抽出した茶葉2倍の紅茶と、たっぷりのレモン果汁(3%)とはちみつで作ったレモネードを合わせ、甘さ控えめで爽やかな酸味の味わいに仕上げた紅茶飲料。「果汁は一般的なレモンティーが0.1〜0.4%のところ、3%とたっぷり使用した。新しい味わいの爽やかなおいしさを楽しんでもらいたい」とする。
そして、今回レモネードフレーバーを採用した背景について、「2019年以降、食品業界においてレモンやレモネードがとても流行している。特にレモネードは、カフェなど外での飲用機会が増えている。ただ、現在は外出がなかなか難しい状況なので、ご自宅でカフェのような味わいを楽しんでもらいたいと考えた」と語った。おうちで手軽に楽しめるアレンジレシピも、紅茶専門家で日本紅茶協会認定ティーインストラクターの熊崎俊太郎さんの監修により、WEBなどで紹介するという。
同社は「クラフティー」シリーズを、紅茶飲料ユーザーのほか、仕事や家事の合間にリフレッシュできる飲み物を求めている人や、素材や製法にこだわった良質なものを選びたい人に訴求していく。テレビCMには、人気女優の奈緒さんを継続起用し、デジタル、店頭、SNSサンプリングなどで、トライアルを最大化する大規模な消費者コミュニケーションを展開する考えだ。