ネスレ日本「香りのウラ技講座」開催、世界一のバリスタが「ネスカフェ 香味焙煎」の楽しみ方を紹介、10月30日は「香りの日」
粕谷哲さんが登場した「世界一のバリスタが教える香りのウラ技講座」の様子
もともとバリスタの世界に足を踏み入れたのは、2012年に糖尿病を患ったことがきっかけで、その際に良く飲んでいたのが「ネスカフェ 香味焙煎」だったという粕谷さん。今回の講座では、コーヒーの“香り”や味を表現する時のコツを「ネスカフェ 香味焙煎 豊香/柔香」を題材にしての実戦形式でレクチャーを行った。“香り”や味の表現方法のうちの一つとしては、色とセットにすると取り組みやすいと紹介した。「コーヒーの場合、同じ黒のイメージでも明るい色と暗い色があります。明るいものであれば、その色の素材のどんな食べ物に近いかを連想するとよいでしょう」と話した。
例として、粕谷さんは「香味焙煎 柔香」については、ローストアーモンドやナッツを思わせる香り、「香味焙煎 豊香」については、ビターチョコのようなコク深さがありつつも鼻に抜ける心地よい香りと紹介。また、「“朝に飲みたい”“○○と一緒に飲みたい”というのも立派な表現だと思います」と話した。
さらに、香りを引き出す淹れ方について、粕谷さんは「私が試して香りに大きな違いが出たのは、お湯の温度と水の硬さです。ポットから100℃に近い熱湯でいれると、香りが飛んでしまい、単調に感じられます。80℃にすると、のっぺりした香りになり、華やかさや豊潤な香りが落ちます。約90℃のお湯でいれると香りの奥に複雑性が感じられて、鼻から吸い込んだ時、鼻から抜ける時に、しっかり奥行きのある香りが感じられます」。
「ご家庭で90℃のお湯にするためには、耐水性のあるカップやサーバーに100℃のお湯を注ぐと、88℃~90℃になると思います。これまで飲まれていたレギュラーソリュブルコーヒーよりも、いっそう香りが楽しめるようになるのではないでしょうか」と語った。
また、水の硬度については、「100mgを超えると香りが硬くなり、鼻に吸い込んだ瞬間に終わってしまい、コーヒーが溶け込んでないイメージで、後味が短調になります。20~30mgの軟水ならば、香りがとたんに甘さや複雑性を増し、個性が出てきます」と紹介した。
ネスレ日本 飲料事業本部の吉永祐太さんは、「“ネスカフェ 香味焙煎”は、深い焙煎からもたらされる豊かなコクと香りが製品特徴です。9月からキーメッセージを“そのコーヒーの名は、香りから始まる。”にするなど、“香り”に一点集中して取り組んでいます。名前の通り、香りにこだわり、細部まで探求した商品なので、皆様に体感していただければ」と話した。