コカ・コーラがマラソン会場の紙製コップの回収・リサイクル実施、「金沢マラソン」「富山マラソン」で実証実験
北陸コカ・コーラボトリングは日本コカ・コーラと日本製紙と協働で、「金沢マラソン2022」(10月30日開催)と「富山マラソン2022」(11月6日開催)の各会場において、飲料容器の回収と紙製コップのリサイクルの実証実験を実施する。10月19日に発表した。
「金沢マラソン2022」「富山マラソン2022」には、2大会合計で約2万4000名のランナーが参加する予定。北陸コカ・コーラボトリングは両大会でオフィシャルスポンサーを務めている。今回の実証実験は、紙容器の再資源化の技術を持つ日本製紙と、容器由来の廃棄物削減を目指す北陸コカ・コーラと日本コカ・コーラの3社が協業。会場で排出される使用済み紙製コップを回収・リサイクルすることで、廃棄物削減で貢献するもの。
各会場で適切に分別回収された使用済み紙製コップは、粉々に砕いて洗浄した後にベール化(圧縮して梱包すること)し、製紙工場(埼玉県草加工場を予定)でトイレットペーパーや段ボールなどの製紙原料としてリサイクルされる予定という。
すでに回収ルートやリサイクル手法が確立されているビン・缶・ PETボトル等と比較し、紙製コップの回収・リサイクルは普及途上にあるとされる。3社はこの実証実験を通じ、使用済み紙製コップの回収・リサイクルにまつわるノウハウ確立と、環境負荷低減効果の検証を目指すとしている。
また、会場内で排出されたPETボトルも回収され、北陸コカ・コーラグループの「GRNエコサイクル」(石川県白山市)で処理され、再びコカ・コーラ社の容器としてリサイクルされるという。
日本製紙と日本コカ・コーラは2021年から「持続可能な社会の構築に関する協働基本合意書」を締結し、資源、地域社会、多様性の尊重の3分野での協業を展開している。今回の実証実験もこの合意に基づく活動の一つとしている。