UCCハワイコナコーヒー直営農園 生産工程マネジメントのGGAP認証取得、日本企業で初
UCC上島珈琲は1月30日、UCCハワイコナコーヒー直営農園が国際標準の生産工程マネジメントであるGlobalG.A.P.(グローバルギャップ)認証(以下/GGAP)を取得したと発表した。
コーヒー農園としては世界で2例目、日本企業では初の事例だという。
GGAPとは、農業版ISOとも呼ばれる厳格な管理が特徴の国際基準の仕組みだ。食品安全・環境保全・労働安全等に配慮し、持続可能な生産を行っていることの証明になるとされる。世界120ヵ国以上で展開するグローバルな認証であり、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、選手村の食材調達の基準にも採用されたことで注目を集めた。
UCC上島珈琲によれば、GGAPは、生産性の改善に寄与する項目として、IPM戦略(病虫害対策)、土壌栄養分・施肥計画管理、作物の品質管理が必須要件として管理されている。この管理手法の導入により、歩留まりが改善することが期待されている。さらに、コーヒーの処理工程で生じる副産物の堆肥化など、環境負荷の低減に寄与するサステナブルな農園経営が行えていることもチェックの対象になるという。
UCCハワイの小林司ゼネラルマネージャーは次のように語る。「日本の工場でも馴染みのある国際規格ISOの管理手法を活用したGGAP取得により、コーヒーの安心安全はもちろんのこと、地球温暖化による気候変動の影響や栽培管理工程で危惧される様々なリスクを低減できると確信しています。これからも持続可能なコーヒー産業の実現に貢献していきます」。