缶コーヒー「ワンダ」など25年ぶり値上げ 缶・瓶・小型ペットボトルなど計62品で改定率4~25%、2023年5月から/アサヒ飲料

アサヒ飲料「ワンダ モーニングショット」
アサヒ飲料「ワンダ モーニングショット」

アサヒ飲料は5月1日出荷分から、缶やリターナブル瓶容器などの飲料商品について、価格改定を実施する。

2月6日に発表したもの。アサヒ飲料における缶コーヒーの値上げは、1998年以来25年ぶり。値上げ対象は缶と瓶、紙パックやパウチ商品のほか、自販機を中心に販売する小型ペットボトルの合計62品目。価格改定率はメーカー希望小売価格ベースで4%~25%アップとなる。

「ワンダ モーニングショット」(185g缶)、「カルピスウォーター」(350ml缶)、「三ツ矢サイダー」(500ml缶)は、現行価格の115円から新価格140円(税抜)になる。また、リターナブル瓶の「三ツ矢サイダー」(200ml瓶)は68円から78円(税抜)に、「ウィルキンソンタンサン」(190ml瓶)は63円から68円(税抜)になる。

アサヒ飲料では2022年10月1日出荷分から、大型と小型のペットボトル商品やコンク商品などを中心に価格改定を実施していた。しかし、その後もコストの上昇が続き、物流費なども上昇している。

今回の価格改定について、同社は原材料価格や包装資材、エネルギー価格の高騰に伴い、引き続き高品質な商品を安定的に提供するため、やむを得ず実施するという。

これまでも、事業活動全体でコスト削減や生産性の向上に努めてきたが、企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは極めて困難な状況になったとする。

アサヒ飲料は、「社会の新たな価値を創造し、我々の“つなげる力”で発展させ、いちばん信頼される企業となるというビジョンの実現に向けて、引き続き企業努力による効率化を進めるとともに、新たな価値を創造する高品質な商品・サービスの提供を行っていきます」などとしている。