「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」発売、キリン初の無糖ミルクティー、開発期間8年で実現/キリンビバレッジ
キリンビバレッジは3月7日、「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」を発売した。500mlペットボトル/160円(税別)。「午後の紅茶」ブランドでは、初の無糖ミルクティーの誕生となる。
「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」は茶葉にこだわり、「午後の紅茶 おいしい無糖」にも使用している爽やかな味わいの「ダージリン茶葉」と、ミルクティーによく合う「ウバ茶葉」をそれぞれ10%使用。爽やかな香りの紅茶とエスプレッソ抽出した紅茶をブレンドした豊かな味わいの本格無糖紅茶に、適量のミルクを加え、ミルクティーでも無糖でスッキリとした味わいを実現したという。
紅茶飲料は、無糖タイプの人気が年々高くなり、キリンも「午後の紅茶 おいしい無糖」シリーズが2011年の発売以降11年連続で売上伸長し、2022年も年間累計販売数量が前年比約2割増と好調だった。だが、これまで無糖ミルクティーは発売されていなかった。
キリンビバレッジ社マーケティング部の田代美帆さんによると、本来はもっと前から無糖ミルクティーを発売したかったが、無糖という基準内でおいしい商品を作れなかったので断念していたという。ミルクティーのミルクは乳原料のため、もともと糖類が含まれており、多く使用することで無糖の基準を超えてしまうという課題もあった。
その中で、「午後の紅茶」の開発チームは、約8年前から無糖ミルクティーの開発にずっと取り組んできた。今回、味わいを担保できる乳原料の選択などにより、無糖でおいしいミルクティーが作れたため商品化したという。
田代さんは無糖ミルクティーの味づくりにおいて、ミルクティーに求めるコク感や飲み応えを実現するのがとても難しかったとし、次のように語る。「2021年4月から100個以上のサンプルを作って試してきた。ようやく無糖のおいしいミルクティーができたと思う。健康意識の高まりから、無糖茶だけを飲まれるお客様が増えている。そこにミルク入りの無糖という新しい選択肢を提案したい。“午後の紅茶”ブランドの大型新商品だ」。
紅茶飲料のミルクティー市場は、有糖商品がほとんどだ。しかし、カフェなどの店舗では、ミルクティーは半分以上の人が砂糖を加えず飲んでおり、市場のニーズは高そうだ。
田代さんは、「ゴクゴクすっきり飲めるミルクティーは、これまでにない商品だ。お客様の日常のシーンに、紅茶が入るきっかけになれたら嬉しい」としている。