「ささっと1秒 マシマシ野菜」発売、野菜事業の新たな挑戦、簡便性・汎用性に優れたパウダー野菜/伊藤園
伊藤園は10月2日、野菜パウダーシリーズの「ささっと1秒 マシマシ野菜」を立ち上げ、「ささっと1秒 マシマシ野菜 トマト&にんじん」と「ささっと1秒 マシマシ野菜 3種の緑色野菜」(各1包/税込118円)を発売した。さまざまな料理にふりかけるだけで、不足しがちな野菜の栄養を補えるという。同社は簡便性・汎用性に優れた新しい野菜パウダースティックとして提案する。
「ささっと1秒 マシマシ野菜 トマト&にんじん」は、トマトとにんじんを粉末にし、1包当たり野菜120g分を使用した野菜パウダー。可能な限り熱をかけない製法を採用し、トマトとにんじんのフレッシュな風味と鮮やかな色合いが楽しめるという。
「ささっと1秒 マシマシ野菜 3種の緑色野菜」は、3種の緑色野菜70g分を使用。緑の野菜をそのまま乾燥・粉砕し、野菜本来の風味と鮮やかな色合いが楽しめるという。
2製品ともスティック個包装タイプのため、どこでも手軽に持ち運べ、ラーメンやパスタ、スープなど、どんな料理にも簡単に使うことができるとする。
伊藤園が9月28日に開催した新製品発表会では、タレントのギャル曽根さんと料理家のぐっち夫婦がゲストで登壇した。ギャル曽根さんは新商品について、「カルボナーラなど、子供が好きなメニューは、野菜の入っていないものが多い。これなら野菜が摂れて子供も喜んで食べてくれる。忙しいパパとママの味方になりそう」と話した。ぐっち夫婦は、アレンジレシピとして「野菜マシマシ トマトチーズラーメン」と「同 レンチン5分スープ」を紹介した。
伊藤園によれば、近年、ライフスタイルの変化や健康志向の高まりに加え、忙しいことからタイムパフォーマンス(時間対効果)やコストパフォーマンス(費用対効果)といった効率を重視する傾向が増えているという。そこで同社は、野菜事業で飲料に次ぐ新たな挑戦として、粉末野菜を通じて世界の健康と環境に貢献する考えだ。
また、厚生労働省は、日本人の「1日の野菜摂取目標量」を350gと設定しているが、平均野菜摂取量は280gにとどまっている状況だ。習慣的に野菜の摂取が難しい時代に、生鮮野菜に代わる簡便性・汎用性に優れた「ささっと1秒 マシマシ野菜」を展開することで、野菜摂取量の増加につなげるねらいだ。
伊藤園マーケティング本部の山口哲生ブランドマネジャーは、次のように語る。「当社はお茶や青汁を展開しているので、粉末化する技術や知見があった。スティックなので持ち運びやすく、長期保存が可能なためフードロスの削減にもつなげられる。売り場ではカップラーメンやカレーなど、あらゆる食事との組み合わせを提案していく。野菜飲料を飲まれてない方にも利用してもらいたい」。