アサヒ飲料、大分県別府市と炭酸研究で包括連携協定、入浴と炭酸水飲用通じ健康課題の解決図る
アサヒ飲料は11月27日、温泉の源泉数・湧出量が日本最大である大分県別府市と、健康増進を目的とした包括連携協定を締結した。
今回、連携事業の第1弾として、温泉入浴環境が暑熱環境にあることから、入浴後の強炭酸水の飲用が市民の心身の爽快感や気分の改善に寄与するかについて、血圧測定やアンケート調査などで検証する。また、強炭酸水の日常的な飲用が食生活や健康意識の改善に寄与するかについても検証するという。
今後、両者は、ラッピング自販機などの健康啓発PRや、別府市が推進しているワーケーションのシーンで強炭酸水の飲用機会を提供するなど、さまざまな取り組みを検討しているという。強炭酸水の効果と別府市の健康・観光課題をかけ合わせた事業展開を通じて、別府市の地方創生の推進や、市の掲げる「新湯治・ウェルネスツーリズム」構想の実現を目指す考えだ。
アサヒ飲料は近年、炭酸水に関する研究にも注力してきた。筑波大学との共同研究では、「夏季などの温熱環境下で強炭酸水を飲用すると、水を飲用した場合より中大脳動脈の平均血流速度が上昇し、気分の改善や眠気の減少に効果があることを確認した」と、同社ホームページで公表している。
別府市は、「新湯治・ウェルネスツーリズム」を掲げ、温泉地と自然、歴史・文化、食などの地域資源を組み合わせ、「医療・美容・健康」をテーマとして特別な体験ができる「コト」を主眼とした「新たな観光のかたち」を目指している。