現地社員も交え地元密着で開発、「ちょっと贅沢な珈琲店®」地元ブレンドシリーズ/味の素AGF【食品産業技術功労賞】
味の素AGFの「ちょっと贅沢な珈琲店」地元ブレンドシリーズは、エリアごとの嗜好や特性に合わせ設計した独自商品だ。地域別の嗜好を訴求することで注目され、各地のコーヒー売り場を活性化している。
2018年から九州を皮切りに、「ちょっと贅沢な珈琲店」レギュラーコーヒーエリア向けシリーズとして、北海道、東北、北関東、北陸信越、東海、関西、瀬戸内で商品を展開、現在23品となった。2023年からスティックブラックタイプも展開し、品揃えを充実させた。
「ちょっと贅沢な珈琲店」地元ブレンドシリーズは、AGF独自の嗜好分析調査データを元に地域ごとの嗜好や特性に合わせて開発。当該地域に勤務する社員の意見や地域の喫茶店などの味わいも参考に、味覚設計していることが特徴だ。
もともとは九州の営業現場のコーヒー好き社員が、「九州のコーヒーは嗜好が他と違う」とし、九州にある喫茶店などで味の傾向を調べたところ、まろやかで酸味のあるものが好まれると確認したことがきっかけという、ユニークな商品だ。
この「ちょっと贅沢な珈琲店®」地元ブレンドシリーズは、第53回 食品産業技術功労賞「マーケティング部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉