「コスタコーヒー」ペットボトル製品発売から3年で認知率8割に、2024年は440ml製品投入とリアル店舗拡大、キャンペーンはペットボトルなど家庭用製品からカフェまでブランド横断で実施/コカ・コーラシステム

「コスタコーヒー」の製品群
「コスタコーヒー」の製品群

コカ・コーラシステムが展開する「コスタコーヒー」は、日本で業務用ビジネスを始めて4年、ペットボトル製品発売から3年が経ち、認知率が8割を超えたという。2023年からはリアル店舗を出店し、家庭内外で活動を展開する“マルチプラットフォーム戦略”を強化している。2024年は「コスタコーヒー」全体でデザインを統一するとともに、リアル店舗の拡大とペットボトル製品の全面刷新、新製品で440mlペットボトルコーヒーの投入を行う。さらに新CMには綾瀬はるかさんを起用し、ブランド強化を図る。

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綾瀬はるかさん
新ブランドアンバサダーの綾瀬はるかさん

「コスタコーヒー」は、50年以上の歴史があり、ヨーロッパを中心に世界で4000店舗以上展開するブランド。日本では、2020年から業務用ビジネスを開始し、2021年にRTD事業をスタートしてペットボトル飲料を展開した。カフェブランドを前面に打ち出し、既存品とは異なる縦長の容器や、カフェのような味わいが注目され、一時品切れになるほどの売れ行きとなった。

その後、2023年は春にレギュラーコーヒーや大容量リキッドコーヒーなど「ホームカフェ」シリーズを展開して家庭用製品を拡充した。さらに、夏から双日ロイヤルカフェが運営する「コスタコーヒー」のカフェ店舗の本格展開も東京都内から始まった。2024年2月までに6店舗を出店。また、業務用マシンの採用は約1200カ所になったという。同ブランドの特徴である“マルチプラットフォーム戦略”は、容器入りコーヒーやレギュラーコーヒーなどの家庭向け製品にとどまらず、カフェ店舗のほか卓上マシンなどの業務用製品を展開するもの。さまざまな接点でカフェブランドとしてのポジションの確立を図る。

3月4日に行われた「コスタコーヒー」ブランド戦略発表会では、日本コカ・コーラ社の金澤博史副社長は、次のように語った。「日本におけるコスタコーヒーブランドは、2020年からカフェ店舗やPETボトルコーヒーなど幅広く展開することにより、認知率は8割を超えている。2024年は、容器入り製品、ホームカフェシリーズ、業務用ソリューション、カフェ店舗などが全て連携し、カフェブランドとしての価値をさらに強化していく。おいしさに加え、気持ちを後押しするような情緒性で消費者に愛されるブランドにしていきたい」。

コミュニケーションは、綾瀬はるかさんが出演する新CMを3月11日から放映する。新ブランドメッセージとして「こだわって。ひろがって。」 を掲げ、コスタコーヒーのこだわりを伝えるねらい。

同社マーケティング本部コーヒー事業部の成岡誠さんは、「2024年は、こだわりを追求する人たちを応援するカフェブランドを目指す。主要製品のリニューアルに加え、新製品で440mlPETボトルコーヒーを発売する。綾瀬はるかさんを新ブランドアンバサダーに起用するなどの新たなコミュニケーションも展開し、国内でコスタコーヒーブランドのさらなる浸透・定着を図っていく」と話した。

また、マイレージ式プレゼントキャンペーンの「MY COSTA COFFEE」を開始することも発表した。いつでもどこでも「コスタコーヒー」を購入するとポイントをためることができ、たまったポイントで景品への抽選などができる。対象は、ペットボトル製品、ホームカフェシリーズ製品、業務用ソリューション(コスタコーヒーマシンなどの設置店、二次元コードの印刷されているPOPのある店舗対象)、カフェ店舗としており、コスタコーヒーならではの、カテゴリーを横断した取り組みとなる。

【製品概要】

▽3月11日リニューアル発売
「コスタコーヒー フラットホワイト」(265ml/280mlPET)
「コスタコーヒー プレミアムラテ」(同)
「コスタコーヒー プレミアムブラック」(同)
製品特徴=主要ボトルコーヒー製品を、さらにリッチで上質な味わいに進化させた。中味・パッケージともリニューアルした。パッケージは、カフェ店舗と同じデザインコンセプトに一新している。

コカ・コーラシステム「コスタコーヒー フラットホワイト」「コスタコーヒー プレミアムラテ」「コスタコーヒー プレミアムブラック」
コカ・コーラシステム「コスタコーヒー フラットホワイト」「コスタコーヒー プレミアムラテ」「コスタコーヒー プレミアムブラック」

▽3月25日新発売(コンビニエンスストア先行販売)
「コスタコーヒー デイ&リフレッシュ リトルスイートラテ」(440mlPET)
「コスタコーヒー デイ&リフレッシュ カフェブラック」(同)
製品特徴=「カフェでテイクアウトする」をコンセプトにした製品。カフェで飲むアメリカーノのような、クリーンで飲みやすい味わいを追求しつつ、コスタコーヒーのカフェ店舗と同じブレンドのエスプレッソを一部使用し、抽出時のアロマを閉じ込める技術を採用したことで、エスプレッソの香ばしさとボディ感を感じることのできる後味の満足感も両立したとする。

コカ・コーラシステム「コスタコーヒー デイ&リフレッシュ リトルスイートラテ」「コスタコーヒー デイ&リフレッシュ カフェブラック」
コカ・コーラシステム「コスタコーヒー デイ&リフレッシュ リトルスイートラテ」「コスタコーヒー デイ&リフレッシュ カフェブラック」

▽3月25日リニューアル発売
「コスタコーヒー ホームカフェ ブラック 無糖」(1000ml紙パック)
「コスタコーヒー ホームカフェ ブラック 加糖」(同)
「コスタコーヒー ホームカフェ コーヒーベース ノンスイート」(340mlPET)
「コスタコーヒー ホームカフェ コーヒーベース 甘さ控えめ」(同)
製品特徴=ホームカフェシリーズ4製品は、パッケージをコスタコーヒーカフェ店舗と同じデザインコンセプトに一新。紙パック製品は、カフェで楽しむようなアイスコーヒーのシズル感を表現しているという。

コカ・コーラシステム「コスタコーヒー ホームカフェ ブラック 無糖」「コスタコーヒー ホームカフェ ブラック 加糖」「コスタコーヒー ホームカフェ コーヒーベース ノンスイート」「コスタコーヒー ホームカフェ コーヒーベース 甘さ控えめ」
コカ・コーラシステム「コスタコーヒー ホームカフェ ブラック 無糖」「コスタコーヒー ホームカフェ ブラック 加糖」「コスタコーヒー ホームカフェ コーヒーベース ノンスイート」「コスタコーヒー ホームカフェ コーヒーベース 甘さ控えめ」
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発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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