「ネスカフェ」の詰め替え製品「エコ&システムパック」がどんな密閉容器にも対応へ、担当者のアイデアで進化、「より多くの人に楽しく詰め替えを」/ネスレ日本

詰め替えの実演、さまざまな密閉容器に対応する
詰め替えの実演、さまざまな密閉容器に対応する

ネスレ日本は、詰め替え用製品である「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」のパッケージデザインを刷新し、3月から順次出荷している。アルミ箔不使用の紙素材を使用した環境に配慮した容器だが、これまでは自社製品のビンやコーヒーメーカーの専用カートリッジとして販売していた。今春からは自分の好きな密閉容器(口径6cm以上推奨)に詰め替えられることを訴求し、より多くのユーザーに環境にやさしい容器を活用してもらう考えだ。

ネスレ日本「エコ&システムパック」
ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」

「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」は、「ネスカフェ」ビン製品への詰め替え用として、またコーヒーメーカー「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の専用カートリッジとして、何度も繰り返し購入するロイヤルユーザーを中心に購入されている。

2008年の発売以降、中身の品質を守りつつ、プラスチック使用量の削減や軽量化などの改良を重ね、環境に配慮した“つめかえパック”として進化させてきた。2010年にはプラスチックキャップを削減し、2012年には漏斗部分を紙化・アルミ箔使用量ゼロとし、2020年にはプラスチックフィルムを削減している。

今回、どんな密閉容器にも詰め替えられるようになったのは、同社の包装材料を担当する社員が、より便利な詰め替え方法を考える際、試しに容器をパキッとつぶしたところ、問題なく中身が出たため他の容器にも詰め替えられることがわかったためという。消費者調査では、袋入り製品の詰め替えに比べて、開封時にハサミが不要であることや、こぼれにくいといった声が寄せられ好評だったという。100円ショップや雑貨店で購入したお気に入りのビンなどに詰め替えて楽しむ人が増えそうだ。

ネスレ日本飲料事業本部の中西弘明さんは、今回のリニューアルについて「単なる“作業”だった詰め替えを、好みの容器でパキッと楽しく、簡単に詰め替えできることを提案する。“ネスカフェ”は、中身に加えて容器でも簡単に“ちょっとだけ”世界に貢献できるコーヒーだと伝えたい」と話す。

(左から)中西さん、山口恵佑さん
(左から)中西さん、山口恵佑さん

ネスレは、世界で毎秒6000杯飲まれているグローバルコーヒーブランド「ネスカフェ」で、2023年から新コンセプトとして“Make your world”を掲げ、生活者がおいしいコーヒーを飲み続けられる未来のために、サステナビリティに取り組むことを表明している。

コーヒー農家などへの支援では、2025年までに100%責任ある調達(日本は達成済み)と、再生農業を通じたコーヒー豆を20%調達することを目標にしている。容器の取り組みは、日本で「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」の改善を進めるほか、使用済み容器のアップサイクルなども行ってきた。

「ネスカフェ」は今回の詰め替え製品のリニューアルにより、どんな容器にも詰め替えられる訴求をすることで、より多くのユーザーが楽しみながら環境にやさしい活動に参加できることを訴求していく考えだ。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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