銀座ルノアールが新ブランド店「アリーヌ カフェ エ シュクルリ」を東京・府中にオープン、南仏の家庭的で温かなイメージの新業態カフェで駅ビルや郊外への出店目指す
銀座ルノアールは4月25日、「アリーヌと南仏」をテーマにした、手作りスイーツでもてなす新ブランドのカフェ「Aline café et sucreries(アリーヌ カフェ エ シュクルリ)」を、京王府中駅の駅ビル「ぷらりと京王府中」にグランドオープンした。
同店の名称は、フランスの印象派の画家である“ルノワール”の絵画制作を支えた妻の“アリーヌ”をモチーフとし、家庭的で温かなイメージの店舗を目指したという。ビジネス街を中心に出店する同社のメインブランドである「喫茶室ルノアール」に寄り添うような新しいカフェを作りたいという思いから選定したとする。
キーコーヒーの持分法適用会社である銀座ルノアールの猪狩安往会長兼社長は、同店で行った内覧会で次のように語った。「われわれは70年間、喫茶室を生業としており、都会のオアシス、ビジネスマンの利用を主眼として経営してきた。今回の新ブランドのカフェは、原点回帰の気持ちから、新しい業態に新しい名前で展開する。“喫茶室ルノアール”とともに、もう1つの新しい柱として育てたい」。
ターゲットは、「喫茶室ルノアール」では獲得できなかった30-60代女性、都心の職場で働く層から団塊の生活に余裕のある層、モノよりコトや時間を大切にする価値観を持つ人々としている。同社第二営業部の宮下祐一スーパーバイザーは、「今後は、これまで当社が出店してこなかった場所(施設)への出店を推し進めていきたい」とし、府中での実績を注視しながら、駅ビルやその他の商業施設、また、山手線の外側エリアや地方都市への展開を視野に入れているとした。
店内は、アーチ型のエントランスをくぐると自然素材のインテリアが南仏の家の素朴な温かみを感じさせる設計となっている。テーブルウェアは、ムスティエ窯の花リムをイメージした皿やアンティーク感のあるカトラリーでまとめ、「五感すべてで心地よいと感じていただけるような店舗づくりを目指した」(同社)とする。
看板メニューは、ルノワールの故郷フランス中部発祥の手作りの「クラフティ」(単品850円~、以下全て税込)。既成の生地は使用せず、記事から作り焼成している。クラフティは期間限定で季節のフルーツを使用し、常時8種類を用意している。「ホワイトチーズテリーヌ」など手作りケーキ2種は持ち帰りも可能。
料理は、南仏の果実・野菜やハーブをイメージし、「バジル香るサバとトマトのグラタン」(単品950円~)や「ニース風サラダ」(850円~)などを用意した。
コーヒーは、メニューや内装に合うフローラル感、甘い余韻が特徴のコーヒーを選定したとする。特徴的なのは「カフェオレ」(650円)で、好みに合わせてコーヒーとミルクの割合が3パターンから選べるようになっている。
なお、銀座ルノアールとしては初となるモバイルオーダーを導入し、利用者が好きなタイミングで注文可能となっている。
【店舗概要】
▽店舗名
Aline café et sucreries(アリーヌ カフェ エ シュクルリ)ぷらりと京王府中店
▽住所
東京都府中市府中町1-2-1 ぷらりと京王府中西1F
▽営業時間
月~土 7:00~22:00 / 日祝日 7:00~20:00
▽電話番号
042-319-0237
▽席数
51席(全席禁煙)