東京・新橋に「お茶の文化創造博物館」「お~いお茶ミュージアム」を5月1日開設、オープニングセレモニーにはCM出演者が勢揃い/伊藤園

お~いお茶ミュージアムの入口
お~いお茶ミュージアムの入口

伊藤園は5月1日、旧新橋停車場(東京都港区)内に「お茶の文化創造博物館」と「お~いお茶ミュージアム」の複合型博物館をオープンした。お茶の魅力と、喫茶の素晴らしさを体験できる機会を提供し、お茶の未来を共創する拠点にする考えだ。

同日行われたオープニングセレモニーには、伊藤園の本庄大介社長のほか、港区の武井雅昭区長、JR東日本旅客鉄道の喜勢陽一社長、そして伊藤園のCMキャラクターを務める笑福亭鶴瓶さん、中谷美紀さん、市川團十郎さん、有村架純さんらが登壇した。

テープカットの様子(左から)本庄大介社長、東日本鉄道文化財団清野智会長、笑福亭鶴瓶さん、中谷美紀さん、武井区長、JR東日本喜勢社長、有村架純さん、市川團十郎さん、東日本鉄道文化財団田浦芳孝理事長、伊藤園本庄周介副社長、新橋駅深谷康人駅長
テープカットの様子(左から)本庄大介社長、東日本鉄道文化財団清野智会長、笑福亭鶴瓶さん、中谷美紀さん、武井区長、JR東日本喜勢社長、有村架純さん、市川團十郎さん、東日本鉄道文化財団田浦芳孝理事長、伊藤園本庄周介副社長、新橋駅深谷康人駅長

伊藤園の本庄社長は、次のように語る。「鉄道の聖地ともいえる日本鉄道発祥のこの場所で開設させていただき、とてもありがたく思う。この場所に恥じない、立派な博物館とミュージアムを運営していくので、ぜひ皆様からのご支援をいただきたい。本日5月1日は、ちょうど当社の新しい年度に入るが、創業60周年、そして“お~いお茶”発売35周年の節目の年になる。社員一同、全員で頑張っていきたい」

武井区長は、「お茶の文化は日本人にとってなくてはならない、生活に欠かせないものだ。この施設が皆様に大変愛されるものとなり、そして港区のミュージアムネットワークの一員としても活躍いただくことを期待している」とした。

JR東日本の喜勢社長は、鉄道とお茶の関係について触れ、昔のお茶はどちらかというと家庭内で味わう嗜好品だったが、外出のお供としてお茶が使われるようになったのは、文献によると鉄道の開業と軌を一にしており、お茶と鉄道は縁が深いとする。

そして、「初めて駅でお茶が発売されたのは明治22年(1889年)とされており100年以上が経っている。鉄道の始まりの地に、伊藤園の博物館・ミュージアムと共創ができるというのは非常に意義が深い。伊藤園の本庄社長に“この地にお茶の発信拠点を一緒につくりませんか”と提案したところ、素晴らしい施設を作っていただいた。この施設が日本の伝統文化を後世に継承するとともに、お茶が世界中のブームになっているので、インバウンドのお客様にも訪れていただきたいと思う。日本の文化を体感し、味わっていただける施設になるように、一緒に共創していきたい」と話した。

また、伊藤園のCMキャラクターを務める笑福亭鶴瓶さん、中谷美紀さん、市川團十郎さん、有村架純さんらも登壇し、施設についての感想を話した。市川さんは施設を訪れた感想として、「伝統文化というものを、どうやって現在の皆様に伝えるかということを、改めて伊藤園さんから学ばせていただいたなという風に感じました」と語った。有村さんは、印象に残った場所について、「“お~いお茶ミュージアム”のアップサイクルコーナーです。自分も関心があるので勉強になりました。こういった取り組みを知り、改めてリスペクトが生まれるような素敵なコーナーです」と話した。

「お茶の文化創造博物館」では、喫茶文化の流れを描いた大きな年表のパネルや、からくりで動き茶を提供する「茶運び人形」、実際に使われていた汽車土瓶・茶弁当などの道具を展示するほか、江戸時代の茶屋を再現した展示を行っている。また、プロジェクターで映像を壁に映し出す「お茶シアター」では、鎌倉時代から続く日本の喫茶文化を、子どもにも分かりやすい形で伝えている。

お茶の文化創造博物館の「汽車土瓶」の展示
お茶の文化創造博物館の「汽車土瓶」の展示
お茶の文化創造博物館の茶屋を再現したコーナー
お茶の文化創造博物館の茶屋を再現したコーナー

一方、「お~いお茶ミュージアム」では、「お~いお茶」のこれまでの歩みや活動を展示している。「お~いお茶」ができるまでの工程や誕生秘話、歴代の容器のレプリカなどで同ブランドの歴史をたどれるほか、茶殻を使用したアップサイクルの取り組みの紹介や、オリジナルシールも作れる「新俳句コーナー」などの展示がある。子どもも楽しめるように、パネルやハンドルを使った仕掛けや、巨大な「お~いお茶くん」と写真を撮ることができるコーナーも設けられている。

また、講師の解説を交えた「お茶の淹れ方体験」や、ラベルにペンで絵を描くことでオリジナルの「お~いお茶」を作る「オリジナルペットボトル体験」など、実際に体験できるコンテンツも提供する予定。

エントランスには、カフェコーナーを設置しており、「茶ポンス」(税込650円)や、「飲む抹茶わらびもち」(税込800円)など、緑茶・抹茶を中心とした時代を感じるメニューを用意している。

【施設の概要】

▽施設名称
お茶の文化創造博物館 / お~いお茶ミュージアム

▽運営会社
伊藤園

▽所在地
東京都港区東新橋1丁目5-3旧新橋停車場内

▽延床面積
「お茶の文化創造博物館」 約331.24平方メートル/「お~いお茶ミュージアム」 約309.46平方メートル

▽開館時間
10時~17時(入館は16時30分まで)

▽休館日
毎週月曜日、年末年始 (※)月曜日が祝日の場合は、翌平日が休館

▽入館料
「お茶の文化創造博物館」大人500円 学生300円(税込)(※)高校生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方は身分証明書のご提示で無料/「お~いお茶ミュージアム」は無料

▽アクセス
JR新橋駅「銀座口」より徒歩5分、都営大江戸線汐留駅「新橋駅方面改札」より徒歩3分