「のんだあとはリサイクル」マークの食品容器環境美化協会、新会長は初の女性に、アダプト・プログラム記念日授与式を都内で開催

(左から)日本記念日協会の加瀬代表理事と食品容器環境美化協会の田中会長
(左から)日本記念日協会の加瀬代表理事と食品容器環境美化協会の田中会長

公益社団法人の食品容器環境美化協会は6月3日、都内で新会長就任式を開催した。同団体は食品容器の散乱防止等を図り、伝統ある国土の環境美化等に努めることにより、公共の福祉の増進に資することを目的としている。「のんだあとはリサイクル」の統一美化マークでも知られている。

今回、新会長には日本コカ・コーラ副社長で広報・パブリックアフェアーズ&サスティナビリティー本部の田中美代子氏が就任した。同協会は前身となる協議会が1973年5月に設立しているが、女性会長は初めてという。なお、専務理事には、遠藤順也氏が就任した。

田中新会長は、「16代の会長になりますが初の女性だと聞きました。業界団体でも女性の活躍、ダイバーシティが進んでいることを嬉しく思うと同時に、身の引き締まる思いです」と話した。

そして、「出張で外国に行くと、日本の街がとてもきれいなことに気づかされます。海外では道に空き缶やペットボトルが驚くほど散乱している光景を目にします。日本ではそのような光景はあまり見ないですが、現に日本の容器のリサイクル率は非常に高いです。当協会は、法人化してこれまで約40年にわたって環境美化にの推進に努めてきました。このような街の美化、そして高いリサイクル率を下支えする役割を担っていると自負しています」と語った。

また、同協会はアダプト・プログラム記念日の登録証授与式を行った。記念日は「9月29日」。会場では、日本記念日協会の加瀬清志代表理事から田中会長へ登録証が授与された。なお、9月29日は同協会がアダプト・プログラム研究会を開催した日(1997年9月29日)に由来するという。

アダプト・プログラムとは、各家庭で敷地内をきれいに掃除するように、各地域も自身の庭の延長と捉えて、子育てと同じように市民による清掃活動を行政が支援するもの。この仕組みを同協会が支えている。記念日制定により、認知を高め、より多くの参画を促す考えだ。

食品容器環境美化協会は、2024年度からの中期計画で、2大事業のアダプト・プログラム助成事業と、環境美化教育優良校表彰事業を通じ、公益への貢献を拡大するとしている。

なお、同協会の構成団体は以下の通り。
▽一般社団法人全国清涼飲料連合会
▽一般社団法人全国トマト工業会
▽一般社団法人日本果汁協会
▽日本コーヒー飲料協会
▽コカ・コーラ協会
▽ビール酒造組合

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