「免疫ケア」の習慣化を促進へ商品拡充、プラズマ乳酸菌配合の納豆と野菜飲料を発売/キリンホールディングス
キリンホールディングス(HD)は、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を活用し、健康の土台である免疫を中心とした健康課題へアプローチしている。同社は免疫ケア市場の創造に向け、9月からプラズマ乳酸菌配合の商品をより習慣化しやすいカテゴリーで拡充し、納豆をタカノフーズが、野菜飲料をキリンビバレッジが発売する。
キリンHDは、「免疫ケア」の普及に向けて飲料やヨーグルトやサプリメントを販売するほか、パートナー企業と協業し、青汁やのど飴、ゼリーなどさまざまなカテゴリーでプラズマ乳酸菌配合の商品を発売しており、9月1日時点で15社57商品になるという。同社は市場をさらに大きくするためには、免疫ケアの“習慣化”が重要だとしている。
だが、キリンの調査で“免疫は健康に必要”と思う人は約85%いるものの、実際に“月1回以上の免疫ケア行動をする”という人は約11%にとどまり、ギャップが大きいことがわかったという(2023年9月実施の1万人の男女を対象)。
同社ヘルスサイエンス事業部の鈴木侑磨氏は、8月19日に行われた新商品体験会で次のように語った。「免疫ケアを国民的な健康習慣にしたいと考えている。習慣的に免疫ケアに取り組むには、お客様が取り入れやすいカテゴリーでの展開が大切だ。今回、継続的に免疫ケアに取り入れやすい2カテゴリーから新商品を発売する」。
キリンビバレッジが9月3日に発売する「キリン おいしい免疫ケア 野菜 1日分」、「キリン おいしい免疫ケア 野菜と果物 1食分」(各330ml紙パック/税別184円)は、「プラズマ乳酸菌」を1000億個配合している機能性表示食品。プラズマ乳酸菌配合の野菜飲料は初めてという。チルド棚で販売される飲料は習慣化されやすく、特に朝の飲用シーンにチャンスがある。その中で野菜に健康的価値をプラスするニーズがあると捉え、確かな健康管理への効果を担保した同商品の発売に至ったという。キリンビバレッジマーケティング部の増田健志ブランドマネージャーは、「開発はデザインや味覚、機能性の担保などで苦労したが、お客様が習慣化しやすい野菜ジュースのカテゴリーで商品化を目指した」と話した。
キリンHDとタカノフーズが共同開発し、9月1日から発売する「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」(40ℊ×2パック/税別255円)は、特許取得菌「S-903 納豆菌」を使用した納豆に「プラズマ乳酸菌入りたれ」を添付した商品。納豆業界初の免疫機能の機能性表示食品だ。たれ1袋に「プラズマ乳酸菌」が500億個含まれており、1日2パックが摂取目安量となっている。タカノフーズ執行役員営業推進部門の寺岡義政部門長は、「開発に約2年かかったが、しっかりと関与成分が摂れると表示できる商品が発売できて嬉しい」と話した。
キリングループは、プラズマ乳酸菌が免疫ケアのベストソリューションとなり、日常生活に「免疫ケア」が根付いている世界を創っていきたい考え。プラズマ乳酸菌を2024年末までに190万人に届け、2027年に売上収益500億円を目指すとしている。