“ゲイシャ”の缶コーヒー発売、「UCC BLACK無糖」30周年記念でグァテマラの契約農園での栽培により実現/UCC上島珈琲

「UCC BLACK無糖 ゲイシャブレンド」
「UCC BLACK無糖 ゲイシャブレンド」

UCC上島珈琲が展開している缶コーヒーブランド「UCC BLACK無糖」は、2024年に30周年を迎えた。そこで10月7日から、30周年記念商品の第2弾として「UCC BLACK無糖 ゲイシャブレンド リキャップ缶275g」(税抜198円)を期間限定で販売している。UCCがグァテマラのサンタ・クララ農園と契約を結んで栽培した希少性の高い「ゲイシャ種」を使用した製品で、品種の特長を引き出した華やかな香りと味わいとなっている。

「UCC BLACK無糖 ゲイシャブレンド」は、グァテマラ産ゲイシャを51%使用している。ボトル缶でゲイシャの味わいを引き出すため、ブレンド・焙煎・抽出にこだわったという。ブレンドでは、浅煎りで飲まれることが多いゲイシャの、高温で失われる味わいを補完できるように豆を配合した。焙煎では、豆ごとの風味を生かすために焙煎の度合いや時間をそれぞれ変えている。抽出では、酸味・甘み・コクを出すために2つの温度帯で抽出し、キレをしっかりと感じられるよう仕上げたとしている。

また、常温ではレギュラーコーヒーのような味わい、冷やすと柑橘のような引き締まった果実感、温めるとさまざまな果実の華やかな香りや味わいなど、温度によってさまざまな味わいを感じられることも特長だという。パッケージは、味覚イメージを表現したジャスミンの花を背景にすることで、店頭でも目立つデザインとした。さらに、「GEISHA」の文言を正面に大きく配置し、希少なゲイシャ種を使用していることを強調している。

UCC上島珈琲マーケティング本部飲料マーケティング部の千葉美華子さんは、「“UCC BLACK無糖 ゲイシャブレンド”は、コーヒーリテラシーの高い消費者をターゲットにしている。近年、消費者のコーヒーに対する期待のハードルが上がっていると感じるが、それに応えられる製品に仕上げることができた」と語った。

(左から)中平室長、千葉係長
(左から)中平室長、千葉係長

UCCは、2016年にグァテマラのサンタ・クララ農園と契約を結び、ゲイシャ種の栽培に取り組んできた。ゲイシャ種は他の品種と比較して収量が少なく、繊細な品種であることに加え、栽培環境が標高1,800mで活火山から火山灰が降ってくるなど、栽培には多くの苦労があったという。

同社農事調査室の中平尚己室長は、「新製品は、RTDのコーヒーでありながら、ゲイシャの持ち味を引き出した製品になっている。契約農場と共に栽培に取り組むことで、手に取りやすい飲料製品を実現することができた」と話している。

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昭和26年(1951年)3月1日
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