「ネスレ サステナビリティ プログラム」第1回ベストプラクティス大賞表彰式を開催、中高生の優れた取り組みを表彰/ネスレ日本
ネスレ日本は18日、同社が展開している教育プログラム「ネスレ サステナビリティプログラム」について優れた取り組みを行う学校を対象に、第1回ベストプラクティス大賞の表彰式を神戸本社で開催した。
「ネスレ サステナビリティ プログラム」は、サステナブルな社会づくりのためのネスレの事例を通して、身の回りの課題の見つけ方や、解決に向けた取り組み方を学ぶ中高生向けの映像教材となっている。現時点で600校以上、約5万人の生徒に活用されている。
第1回ベストプラクティス大賞には、学校法人安田学園 安田女子中学校(広島県)、兵庫県立大学附属中学校(兵庫県)、佐賀県立佐賀東高等学校(佐賀県)の3校が選出された。また、ベストプラクティス特別賞には、沖縄県立北部農林高等学校(沖縄県)が選ばれた。
プレゼンターを務めたネスレ日本の深谷龍彦社長は、「受賞校の皆さんの挑戦は、次世代を担う大きな力になります。皆さんの取り組みが地域や社会を変える原動力となることを期待しています」と話した。
受賞校の取り組みとコメントは以下の通り。
▽学校法人安田学園安田女子中学校(広島県)
探究授業を開始するにあたり、導入教材として同プログラムを活用。先生は、「実際にやってみて、生徒がこれほどいろいろなことを考えるんだなということを感じ、教員一同で、このプログラムに対してやりがいを感じています」と話した。
▽兵庫県立大学附属中学校(兵庫県)
総合的な学習の成果を高めるために、探究学習導入として同プログラムを活用。企業の課題解決の視点を、自分の生活や地域での持続可能性の問題に置き換え、活発な意見交換を行った。生徒は、「サステナビリティの問題は地球規模の大きなものと思っていましたが、この授業を通じて自分たちの身近にある問題も発見し、解決方法を考え出すことができました」と語った。
▽佐賀県立佐賀東高等学校(佐賀県)
同プログラムを通じて、企業のグローバルな事例と考え方を参考に、自分たちができることはなにかを考え、実際に地域社会との連携やボランティア活動を実践。生徒は「同プログラムを通して物事を複眼的に分析する大切さを学びました。地域特産品を活用した課題解決をテーマに、ボランティア活動や進路選択に結びつけることができました」とコメントした。
▽沖縄県立北部農林高等学校(沖縄県)
同校は、「ネスカフェ サステナビリティ プログラム」の題材でも取り上げている沖縄県の農業問題、地域課題に対し、コーヒーで新たな産業をつくるチャレンジ(「ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト」)の一環として、コーヒーに関する独自の研究に発展した探究活動に取り組んでいる。生徒は、「先輩たちが取り組んできた“ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト”やアップサイクルの活動を受け継ぎ、沖縄に広めたいです」と話した。
ネスレ日本コーポレートアフェアーズ統括部長の嘉納未來さんは、以下のように話す。
「当社は、より良い社会づくりに貢献する活動として、2011年から学校の先生や生徒と連携した取り組みを開始しました。当初は運動と栄養を学ぶ『ネスレヘルシーキッズプログラム』として展開し、2021年からは学校訪問型の活動を始めたものの人数が限られていたので、2023年から、ついにデジタル教材を提供する『ネスレ サステナビリティプログラム』へ進化しました」
「今後も学校や生徒のみなさんのニーズに応じて内容を改良し、ベストプラクティス賞を通じて事例を学びながら、プログラムの発展に努めていきます」。
今回の審査に携わったネスレ日本サステナビリティ&ステークホルダーリレーションズ室長の山口恵佑さんは、「日本全国からたくさんの応募をいただき、厳正な審査で大賞と特別賞を選考した。プログラムを通して先生方がどのような工夫をされて、生徒の皆さんがどのような取り組みや気持ちの変容があったのかを知りたいと考えた」と背景を語った。
同プログラムを通じ、持続的な社会の実現に向けて、企業の事例を学びながら身近な課題を考えるきっかけを体験する中高生が増えることが期待される。