「お~いお茶」がMLBオフィシャルグリーンティーに、MLB・ドジャースとパートナー契約締結、大谷翔平選手の新CMも/伊藤園
伊藤園は1月21日、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)およびロサンゼルス・ドジャースと、パートナーシップ契約を締結したと発表した。ドジャースは、「お~いお茶」ブランドのグローバルアンバサダーである大谷翔平選手が所属している。今回、MLBとは日米契約、ドジャースとはロサンゼルス地区での契約となる。
契約締結に伴い、日本では「お~いお茶」がMLBのオフィシャルグリーンティーになった。また、大谷選手がドジャースのユニフォームを着てCMに出演することができるようになるという。
今回の契約について、伊藤園の本庄周介副社長は、「特にアメリカ市場においては、MLBとの契約が非常に有効に働くと思っており、今後のグローバル展開についても、特に野球が好きな国は結構ありますので非常に期待しています」と話した。
現在、伊藤園は世界46か国で事業展開しているが、同社はアメリカ合衆国を最重要エリアと位置付けており、2001年にニューヨークで現地法人を立ち上げている。「お~いお茶」はこれまでも同国で親しまれてきたが、大谷選手やMLBとともに、健康でおいしい無糖の緑茶として全米にいっそう広めていく考えだ。2024年は大谷選手の活躍も追い風となり、米国では過去最高の販売実績になったいう。
1月21日に都内で開催された新契約の発表会では、3月15日から東京で開催される「MLB TOKYO SERIES」のオフィシャルスポンサー契約の締結も発表された。さらに、ドジャースのムーキー・ベッツ選手がスペシャルゲストとして登壇した。
同社の本庄副社長は、以下のように語った。「当社はメジャーリーグベースボールとの新契約を締結しました。MLBは世界最高峰の夢の舞台として、世界中の野球ファンを魅了し続け、スポーツ界でも影響力を持つ存在です。新たな挑戦で素晴らしいパートナーになることを確信しています。実は、明治初期から、日本は生糸と並んでお茶をアメリカへ輸出していました。アメリカで緑茶が飲まれるようになり150年以上経っています。大谷選手やドジャース、MLBとともに、日本とアメリカで“お~いお茶”をより多くの方に知っていただきたいと思っています。プロモーションを展開しながら“お~いお茶”の飲用を通じて、世界の健康と食生活への貢献を目指します」。
ビデオメッセージでは、MLBの最高マーケティング責任者のウズマ・ラウン・ダウラー氏が出演し、「伊藤園が日本でのMLBオフィシャルグリーンティーに、そして米国でのMLBオフィシャルパートナーに選ばれた発表を大変嬉しく光栄に思います」とコメントした。
大谷選手からは、ビデオレターで、以下のようなコメントが寄せられた。
「“お~いお茶”は、日本にいた頃からずっと飲んでますし、アメリカでも日常的に飲んでいますし、食事の時にも飲んでいたいなと思って購入していました」「今年は、スタジアムに“お~いお茶”の緑茶とほうじ茶が常備されていて、特に緑茶をよく飲みました」「飲む理由は、基本的にはおいしいからです。試合前にもよく飲んでいます」
また、サプライズゲストとして登場したムーキー・ベッツ選手は、3月18日~19日に東京で行われる開幕戦への意気込みを語った。「昨シーズンは、本当に素晴らしい一年でした。勝てたということは本当にありがたいことなのですが、それだけでなく(大谷)翔平のことも知ることができたし、本当に特別な一年だったと思います。そして、MLB東京シリーズの開幕はとてもワクワクしています。また、情熱あふれるたくさんのファンがいる場所で野球をプレーできることも大変嬉しく思います。2試合ありますが、翔平にはホームラン3本を期待しています」。
今回の発表会は、日米同時中継の形で実施された。海外の記者を含む全191メディア(242名)が参加するなど注目を集めた。
なお、同社は1月21日から、3月に東京ドームで開催される「MLB TOKYO SERIES presented by Guggenheim」の観戦チケットを60組120名に、伊藤園×MLB TOKYO SERIES オリジナルグッズを500名にプレゼントするキャンペーンを開始した。また、同日から同キャンペーンを告知する新テレビCM「お~いオオタニサン!」篇を全国で放映している。
【「お~いお茶」の歴史】
1966年 伊藤園誕生
1985年 世界初の缶入り煎茶を発売
1989年 「お~いお茶」が誕生
1987年 ハワイ進出
1999年 ニューヨークに駐在事務所設置
2024年 ドイツとベトナムに販売拠点開設
累計販売本数450億本(2024年12月末時点)
6年連続で販売実績世界一のギネス記録(無糖緑茶飲料ブランドで)