ドリップコーヒー市場を創造/片岡物産「ドリップコーヒー モンカフェ40周年」【食品産業技術功労賞】
片岡物産の「モンカフェ」は、1杯抽出型ドリップコーヒーとして1984年に誕生した。お湯を注いだ時にフィルターがコーヒーに浸からないドリッパー構造、挽きたての香りを最大限に引き出すフレッシュパック製法、アラビカ豆100%のハイクオリティ・ビーンズ使用などを特長とする。2024年に発売40周年を迎えた。
発売当時から「ハンドドリップに忠実なフィルターが浸からない構造」にこだわり、その雑味のないすっきりとした味わいを“ブラックがおいしい”と表現している。家庭用は、アソートを含め全7種を展開している。主要ユーザーの40~60代に加え、コロナ禍以降は自宅でおいしいコーヒーを飲みたいという20~30代の新規ユーザーを獲得している。嗜好性と利便性を備えるコーヒーとして、キャンプなどアウトドアにも飲用シーンを拡大してきた。
2024年秋のリニューアルではブレンドカラーで味や香りの違いを訴求した、マットな質感のパッケージデザインに刷新。店頭効果を高め、トライアル購入を促している。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉