「瓶コーク」110周年、外食チャネルでの訴求を強化、渋谷でレトロな体験イベント「瓶コーク横丁」開催/コカ・コーラシステム

「渋谷横丁」とコラボし「コカ・コーラ」一色に染め上げている
「渋谷横丁」とコラボし「コカ・コーラ」一色に染め上げている

「コカ・コーラ」の瓶製品である「瓶コーク」は、今年で110周年を迎えた。コカ・コーラシステムはこれまで、「瓶コーク」で乾杯することによる体験価値を訴求しており、110周年となる今年は外食チャネルや食事シーンでの飲用訴求を強めるという。2月17日からは「渋谷横丁」(東京都渋谷区)とコラボレーションし「瓶コーク横丁」を開催している(3月2日まで)。

「瓶コーク」を最もおいしく飲む方法として「パーフェクトサーブ」や、各店舗の鶏肉を使用したメニューとの組み合わせを提案することで食事シーンでの飲用を訴求している。

(左から)浜倉的商店製作所安藤トータルディレクター、日本コカ・コーラ北原ディレクター
(左から)浜倉的商店製作所安藤トータルディレクター、日本コカ・コーラ北原ディレクター


2月17日に実施した「瓶コーク横丁」取材会には、日本コカ・コーラ マーケティング本部の北原皓介ディレクターが登壇した。北原ディレクターによると、2024年の外食チャネルはコロナ前の約95%まで回復したと予測されており、「コカ・コーラ」にとっても外食チャネルは売上が既にコロナ前を越えているなど勢いのあるチャネルだとした。

また、若者が「コカ・コーラ」を飲用するシーンのおよそ3分の1が外食であることから、外食チャネルを「コカ・コーラ」飲用者の入り口となる重要なチャネルとして考えており、今後も注力し拡大させることでブランドの成長につなげるとした。

北原ディレクターは次のように語る。「『コカ・コーラ』は、情緒的な価値を提供できる稀有なブランドだ。130年を超えるブランドの歴史から『コカ・コーラがあるとちょっと楽しい』というイメージが根付いており、そういった側面があるからこそ体験を重視する次世代ユーザーに説得力をもって楽しい体験を提供できる」。

オリジナルドリンクにはノンアルコールメニューも2種あり、アルコールが苦手な人も楽しめる
オリジナルドリンクにはノンアルコールメニューも2種あり、アルコールが苦手な人も楽しめる

「瓶コーク横丁」では、店内外を赤い提灯や暖簾などで「コカ・コーラ」一色に装飾し、「瓶コーク」を中心にレトロな雰囲気のある空間を創出している。限定メニューとして「瓶コーク」で割るオリジナルドリンク5種を提供するほか、「瓶コーク」の自販機やフォトスポットを設置し、レトロな世界観でエモーショナルな体験を提供する。

若年層の乾杯の場では、ノンアルコールを選択するケースも増えていることから、オリジナルドリンク5種のうち2種はアルコールを含まないメニューとなっている。

「渋谷横丁」を運営する浜倉的商店製作所の安藤素トータルディレクターは、「『渋谷横丁』には“元々あったものをアップデートして次世代に繋ぐ”というコンセプトがある。オリジナルドリンクの提供などにより、『瓶コーク』をアップデートして次世代に体験してもらえるイベントになることを期待している」と話した。

コカ・コーラシステムは今後、「パーフェクトサーブ」を体験できるキット(グラス・栓抜き・コースター)を全国2万店舗で展開するほか、「渋谷横丁」のような体験型イベントを4月に大阪でも開催したのち、全国400店舗でも「瓶コーク」の体験ができるイベントを予定している。

【瓶コーク横丁 開催概要】
▽日時=2月17日(月)~3月2日(日)
 月曜日~土曜日:11:00~翌5:00、日曜日:11:00~23:00
▽場所=渋谷横丁(東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 1F)

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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