UCC上島珈琲、家庭用コーヒーを5月に再値上げ 生豆相場が過去最高

UCC上島珈琲は、2025年5月1日出荷分から、家庭用レギュラーコーヒー19製品と飲料22製品の計41品の出荷価格を改定する。2月27日に発表した。同社は2025年3月から家庭用製品の価格改定を2024年12月に表明しており、今年に入って2度目の値上げになる。
具体的には、「UCCゴールドスペシャル スペシャルブレンド」(SAP250g)で、598円が748円(税別)の約25%アップとなり、「UCC 職人の珈琲 無糖」(900mlPET)で店頭想定価格が約30%のアップを見込む。
コーヒーを巡る状況は、世界的な需要増や生産国での異常気象による供給量の減少により、直近のコーヒー生豆国際相場(アラビカ種)は昨年12月にはおよそ半世紀ぶりに過去最高を記録し、ここ1年間で2倍以上にまで高騰している。
今年に入ってから2月中旬までの短期間に約30%も急騰し、特に2月は過去最高値を連日更新し続け、未だかつてない価格水準に達している。加えて円安基調やエネルギー高騰などがコーヒー調達価格をさらに底上げしている状況だという。
今回の価格改定について、UCCは高品質でおいしいコーヒーを安定して届けるために、コスト削減や生産性向上に取り組み、持続可能なコーヒー産業の実現に向けた様々な活動を推進しているものの、このようなコストアップを企業努力で吸収し続けることが困難になったとしている。
UCCは、「コーヒーを取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続くものと想定されますが、UCCは今後も、高品質でおいしいコーヒーをお届けできるよう、より一層の企業努力を続けてまいります」などとしている。
同社は2024年12月23日に、2025年3月1日出荷分から、家庭用レギュラーコーヒー製品45品と、インスタントコーヒー10品を価格改定すると発表していた。