飲料4社と渋谷区が「ペットボトル水平リサイクル協定」を締結

(左から)アサヒ飲料CSV戦略部三浦正博部長、伊藤園東京・南関東地域営業本部常務執行役員貴志望本部長、渋谷区長谷部健区長、コカ・コーラ ボトラーズジャパンサプライチェーン戦略グループ統括部坂井健太郎統括部長、ポッカサッポロフード&ビバレッジ取締役執行役員北村洋一氏
(左から)アサヒ飲料CSV戦略部三浦正博部長、伊藤園東京・南関東地域営業本部常務執行役員貴志望本部長、渋谷区長谷部健区長、コカ・コーラ ボトラーズジャパンサプライチェーン戦略グループ統括部坂井健太郎統括部長、ポッカサッポロフード&ビバレッジ取締役執行役員北村洋一氏

アサヒ飲料、伊藤園、コカ・コーラ ボトラーズジャパン、ポッカサッポロフード&ビバレッジの飲料4社と東京都渋谷区の5者は、3月28日に「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定」を締結した。飲料4社が共同で自治体と水平リサイクルに関する協定を結ぶのは、今回が初めてとなる。

水平リサイクルとは、使用済みの製品を原料として使い、同程度の品質の製品を新たに作ること。

この協定に基づき、5者は協働で、渋谷区の家庭から回収された使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生する水平リサイクル「ボトルtoボトル」事業を2025年4月から開始する。回収されたペットボトルはペットボトル原料に再生され、各社製品の容器として再利用される予定。また、「ボトルtoボトル」に加えて、渋谷区民に向けたペットボトルの分別回収に関する普及啓発活動でも5者が連携していく方針だ。

飲料各社が加盟する全国清涼飲料連合会は、2021年4月に「2030年ボトルtoボトル比率50%宣言」を発表。循環型社会への貢献とCO₂を含む環境負荷の低減に向けて、地上にすでにある資源を最大限に再活用する「サーキュラー(循環型)&エコロジカル(共生)・エコノミー」の構築を目指している。

渋谷区では、一般廃棄物処理基本計画に則ってペットボトルを資源ごみとして分別収集しており、資源循環の促進を図っている。直近3年間における区のペットボトル資源回収量の平均は1,258トンにのぼる。飲料各社はいずれも渋谷区内に本社や事業所を構えており、地域と連携した取り組みとなる。

協定を通じて、5者は区民・行政・事業者が一体となり、日本国内におけるペットボトルの循環利用の推進を図るとしている。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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