「ネスカフェ 三宮」リニューアルオープン、コーヒー農園の魅力を体験できるサステナブルなカフェ

「ネスカフェ 三宮」がリニューアルオープン
「ネスカフェ 三宮」がリニューアルオープン

ネスレ日本は、神戸市中央区の本社横で運営する「ネスカフェ 三宮」を、「コーヒー農園」をテーマにしたコンセプトカフェとして、4月10日にリニューアルオープンした。

全面リニューアルは4年ぶりで、神戸の中心で街中にいながら、日常の喧騒から離れ、癒されながら「ネスカフェ」の魅力とサステナブルな取り組みを体験できる。8日、報道陣に公開された。

店舗は2階建てで、生木に加えてアーティフィシャルグリーン、プリザーブドモスなどの緑をふんだんにあしらい、カフェと農園が融合した非日常空間を演出している。夕方には幻想的にライトアップされる。

「ネスレ 三宮」1階ウエルカムスペース
「ネスレ 三宮」1階ウエルカムスペース

目玉は、天然水で淹れる「ネスカフェ」の各種コーヒーを試飲し、好みに合わせて注文できるサービス。カフェインレスも提供する。1階(約76平方メートル)には、コーヒーの試飲カウンターを設置し、スタッフと会話しながら“お気に入りの1杯”を選ぶことができる。

カウンター裏の壁面で上空から見たコーヒー農園の景色を、吹き抜けの壁面で農園から眺める山並みの景色を表現している。コーヒー関連の書物や道具を並べた棚も設えた。

階段周辺では、本物の観葉植物とミスト装置を使用し、山から降りてくる霧を含めてコーヒー農園を表現。“コーヒー農園の中にあるカフェ”がテーマの2階(約72平方メートル)は、天井からアーティフィシャルグリーンを垂らし、緑に包まれているような感覚を演出。

テーブル席やカウンター席に加え、ネスカフェのロゴにも使われている“アクサンマーク”をかたどったベンチを設置。ベンチにはコーヒー(アラビカ種)の生木を植栽している。さらに、四季や時間帯に応じて変化する、鳥のさえずりや風の音など自然の音を流している。この音の演出は、自然環境の“空気感”までを再現できる音響空間デザインシステム「R-LIVE」によるもの。

右から橋本氏 海老原氏
左から海老原氏、橋本氏

ネスレ日本 飲料事業本部アウトオブホームビジネス部の海老原聡さんは、「喧騒から離れて瞬間移動できる非日常空間を目指した。耳に聞こえない周波数も含めて全身で音を感じることで、大自然の中にいるのと同じような癒しの効果が得られるようこだわった」と話す。

大型スクリーンでは、コーヒー農園の様子のほか、「ネスカフェ」がグローバルで展開するサステナビリティの取り組みを紹介している。

空間全体のデザインは、緑を使った空間演出に定評のある「緑演舎」が担当。インテリアスタイリストの窪川勝哉氏による小物も随所に取り入れられている。

カフェメニューは、天然水で淹れる「ネスカフェ」(585円)、牛乳・ソイ・オーツの3種のミルクが選べるラテ4品(638円~748円)など。北海道産てんさい糖を使用した自家製の「コーヒー豆シュガー」が添えられる。

そのほか、「マンゴーコーヒー」など3種のモクテル(803円)、コーヒー豆と一緒に加熱して香り付けした牛乳から作ったミルクジェラートを楽しめる「ダブルジェラート ワッフルコーン付き」(671円)、「ネスカフェ」を隠し味に使った「コクうま海老カレー」(1265円)など、多彩なメニューを展開する。

サラダなどに使用されているグリーンペッパーは、コーヒー農家の副収入のための混作作物であることをメニューで紹介している。また、スタッフが着用するスカーフやドリンク用コースターには、使用済みパッケージなどを再利用したアップサイクル素材を使用。

同部の橋本研吾部長は「ネスカフェのコンセプト“Make your world”を体現した。『ネスカフェ』を選ぶという小さな行動が、サステナブルな未来につながっているということを、神戸の街から多くの方に体験していただきたい」と話した。

席数は約40席、営業時間は平日 午前9時~午後8時、土日祝午前10時~午後8時。

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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