コカ・コーラとサントリー、大阪・関西万博でペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実施、日本の資源循環活動を世界に発信

〈飲料トップ2社が資源循環と脱炭素社会実現に向け協力〉
大阪・関西万博が開幕する4月13日に合わせ、コカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)とサントリー食品インターナショナルは、会場内で収集される使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生させる「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組みを行う。この取り組みは、持続可能な資源循環社会を目指し、脱炭素社会の実現にも貢献することを目的としたもの。

今回、両社は万博会場内に設置された45か所の「3Rステーション」にペットボトル専用回収ボックスを設置し、ボトル本体、キャップ、ラベルに分別投入できる仕組みを整えた。また、ボトル本体を回収するボックスの投入口には、両社の資源循環啓発ロゴを掲示することで、国内外から訪れる来場者に向けて使用済みペットボトルの水平リサイクルの理解促進を図る。
この「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組みは、新たな化石由来原料を使わず、何度も資源として循環することができる。さらに、新たな化石由来原料を使用してペットボトルを製造する場合と比較し、1本あたりCO2排出量を約60%削減することができる。大阪・関西万博が推進するサーキュラーエコノミーと脱炭素社会実現に貢献する取り組みだ。
〈これまでの啓発活動と万博への期待〉
コカ・コーラとサントリーという、日本の清涼飲料業界のトップ2企業が、競争を超えて協力していることは異例だ。だが、これまでも資源循環社会の実現に向けて、日本コカ・コーラとサントリー食品インターナショナルは、協働して啓発活動を行ってきた。
2023年5月のG7広島サミットでは、共同展示や広告展開により、「ペットボトルは資源」というメッセージを、国内だけでなく、世界中から訪れる政府関係者やメディアに向けて発信した。その後、2024年夏には、浦和レッズと鹿島アントラーズのそれぞれのサッカースタジアムで分別啓発イベントを実施し、水平リサイクルの重要性を訴えた。

今回の大阪・関西万博で、コカ・コーラボトラーズジャパンとサントリー食品インターナショナルは、サステナブルな社会の実現に向けてさらなる一歩を踏み出す。水平リサイクル活動をさらに推進するとともに、企業としての社会的責任を果たしていく。
万博という国際的な舞台で、清涼飲料業界を背負う両社が水平リサイクル活動を展開することは、来場者の気づきを与えるきっかけになる。持続可能な社会の実現に向けた日本の取り組みとして、世界から関心を集めそうだ。