小田急駅構内にセブン‐イレブン 1年で60店展開へ、1号店は新宿
オープニングセレモニーで小田急電鉄の星野晃司社長は、駅構内への「セブン‐イレブン」導入の意義について、「駅の魅力と暮らしやすさの向上」と話した。古屋一樹セブン‐イレブン・ジャパン社長は、「世界一のターミナルビルにオープンできることは感無量」と語った。
セブン‐イレブン・ジャパンは鉄道会社では京急電鉄(東京都港区)、JR各社(北海道、西日本、四国)などと提携して各社とFC(フランチャイズ)契約を結び、駅構内の売店やCVSを「セブン‐イレブン」に転換している。古屋社長は、「先行する鉄道会社では帰りに雨が降ると、(食品スーパーに寄らなくても)ここで惣菜が買える。私も驚いたがカット野菜や牛乳、玉子や納豆も売れたりしている。ここ(新宿)もそういう品揃えをした。利便性で使ってもらえることを期待している」と話した。 「小田急マルシェ店」は既存店からの転換ではなく、新宿駅構内リニューアルに伴う新設店。「やる場所だけなら100カ所以上あるが、小田急さんの英断でスペースが取れて売れる場所を選んで60カ所。プラスαの用地も検討してもらっている」(古屋社長)という。
小田急線駅構内の売店、CVS、沿線のSM(食品スーパー)「Odakyu OX」を運営する小田急商事の藤波教信社長は、SM部門のセブン&アイとの提携の進捗について、「PB(プライベートブランド)を整理している段階」と話した。同社では生鮮・日配を中心にした自社PB「FE(フーズ・エンターテイメント)」、電鉄系SMが加入する共同仕入れ機構「八社会」(社長=塩路茂東急ストア社長)のPB「Vマーク」を扱っており、今後「セブンプレミアム」も導入する。藤波社長は、「(セブン&アイとの)共同開発商品も検討している」と話した。
〈食品産業新聞 2018年10月18日付より〉