ファミリーマートがチーズメニューを拡充へ チーズ肉まん、チーズ豚丼、チーズサンドなど続々展開

ファミリーマート「チーズ肉まん」(9月10日発売)
ファミリーマートは今秋以降、チーズメニューを拡充する。満足感と健康を両立できる食材で、女性や若年層に人気が高いため、チルド弁当、惣菜、調理パン、サラダ、スイーツなどあらゆるカテゴリーでチーズを使った新商品を投入していく。10月以降、ゴーダ、チェダー、モッツァレラの3種のチーズをトッピングした豚丼、雑穀米とモッツァレラチーズを合わせ、レンジで温めて食べるリゾット風サラダなど変わり種のチーズメニューも発売し、新しい需要の開拓も狙う。

9月11日に横浜市で開催された商品政策説明会で、佐藤英成常務執行役員商品・物流・品質管理本部長は、昨今の顧客の食に対する意識について、「顕在意識では食品購入時に健康を重視するが、潜在意識では食べたいものは我慢したくないという思いも強い」と指摘した。今秋以降も「お母さん食堂」の魚惣菜、「スーパー大麦」を使ったおにぎりなど「健康」を意識した商品を従来通り強化していく一方で、「満腹」「満足」も商品開発の重点に置いていく考えを示した。「満足」「満腹」を満たせ、かつ「健康」の要素も持つチーズを使ったメニューを強化していく。

中華まんでは、肉まん、ピザまんに続く第3の柱への育成を目指し、モッツァレラやゴーダなど4種のチーズを使った「チーズ肉まん」(税込み160円)を10日から発売している。10月以降は豚丼やリゾット風サラダのほか、工場で削りたてのチーズをトッピングしたグラタン、5種のチーズを配合したチーズタッカルビ風バーガーなどを順次発売していく。デザートではパルメザンチーズをトッピングした生地でチーズケーキを挟んだチーズサンドを来年1月に発売する予定。

また、「満腹」を満たす商品として、「大盛りごはんコク旨豚丼」など、ご飯を300g以上盛り込んだガッツリ系弁当を9月以降、毎月発売していくほか、レンジで温める麺300gの「大盛りにんにく醤油ラーメン」、サンドイッチの人気具材を集めた厚さ9cmの「オールスターサンド」なども発売していく。

〈食品産業新聞 2019年9月19日号〉