ファミリーマート、「フードドライブ」通じ地域一体型のSDGs取り組み
ファミリーマートは地域住民がイートインに集い、交流を図る「ファミマこども食堂」を2019年から開催していたが、新型コロナウイルス感染拡大で、休止せざるを得なくなった。
地域一体となった新たな取り組みを検討し、愛知の店舗が独自展開していた、家庭で余った食材を店舗設置の回収ボックスに集め、NPOなど地域の協力パートナーを通じて支援が必要な人に寄付する「フードドライブ」を、2021年4月から全国展開することを決めた。
実施店は直近では700店を超え、8月末までに2.3tの食品を寄付した。これだけの数の回収拠点を身近な店舗に設けた事例は他になく、SDGs(持続可能な開発目標)の浸透にも大きな役割を果たしている。
10月からは回収ボックスの掲示物を世界的デザイナーの落合宏理氏がデザインした。落合氏は再生ポリエステル使用のファミマの衣料PB(プライベートブランド)のデザインも手掛ける。掲示物を再生ペットボトル、回収ボックスは海洋プラスチックごみを使用したものに改め、環境問題の啓発活動にもつなげている。
〈食品産業新聞 2021年12月8日付より〉