ローソン“金しゃりおにぎり”に12年ぶり新製造機、“手で握ったような”ふっくら食感、「熟成紀州南高梅」「焼鮭ほぐし塩すじこ」など
ローソンは4月18日、高価格帯のおにぎり「金しゃりおにぎり」を刷新、12年ぶりに新しい製造機械を導入する。
ローソン×魁力屋「焼きラーメン」「背脂醤油ラーメン」「焼きめしおにぎり」「焼きめし&焼きらーめん」近畿エリア限定発売
従来の機械はごはんを2方向からプレスして成型していたが、新機械では4方向から立体的に成型することで、おにぎりの中に空気が含有され、手で握ったようなふっくらとした食感を実現した。従来品と同じ重量のごはんを使用しているが、従来品より厚みがあり、食べ応えもある商品に仕上げた。ゴールデンウィークを控え、行楽先でのおにぎりの需要が高まることを想定し、このタイミングで発売することになった。
【関連記事】セブンイレブン「八代目儀兵衛」監修ブレンド米使用おにぎり・弁当など順次発売、“ご飯の味”向上へ
4月18日に発売するのは、これまでの売れ筋の「焼さけハラミ」(279円、以下税込)、「いくら醤油漬」(279円)、「熟成生たらこ」(235円)、「塩にぎり」(113円)のリニューアル4品と、新商品の「熟成紀州南高梅種抜きまるごと一粒梅」(235円)、「焼鮭ほぐし塩すじこ」(279円、東日本エリア限定発売)、「焼鮭ほぐしいくら醤油漬」(297円、西日本エリア限定発売)。
【関連記事】ファミマ「どんぎつねむすび」「UFO濃い濃い濃厚そばめし」で日清食品とコラボ/ファミリーマート春のおむずび祭り2023
リニューアル品は具材の味付けも見直し、平均5%程度の値上げになる。おにぎりの定番具材「梅」はこれまで高価格帯では商品化してこなかったが、新商品の「熟成紀州南高梅」は従来よりも高質で肉厚な紀州南高梅を使用し、「満を持して発売する」(内田恵美ローソン商品本部デイリー・厨房部シニアマーチャンダイザー)。高価格帯の新定番への育成を狙う商品だ。
「焼鮭ほぐし塩すじこ」と「焼鮭ほぐしいくら醤油漬」は人気具材を組み合わせた。「塩すじこ」は塩麹でコクを出し、醤油漬けとは違う味わいにした。「すじこ」は北海道や東北で馴染みの具材だが、西日本ではあまり食べられないことから、西日本は「いくら」にした。
新製造機械は「金しゃりおにぎり」専用で、そのほかの手巻おにぎり、直巻おにぎりは「違う方向でのリニューアルを検討している」(水島史喜ローソン商品本部デイリー・厨房部部長)という。
「金しゃりおにぎり」はローソンのおにぎり全体の売り上げの2割を占め、コロナ禍で特に売り上げが伸長している。3月のローソンのオリジナル商品の販売高ランキングでは、「マチカフェ コーヒー」「マチカフェ カフェラテ」「からあげクンレギュラー」「からあげクンレッド」に次いで、5位が「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ」で、手巻おにぎりトップの「シーチキンマヨネーズ」(7位)よりも上位にランクインしている。