ファミマ、国産レモン使用「みんなのレモネード」発売、小児がん患者支援「みんなのレモネードの会」と共同開発/ファミリーマート
ファミリーマートは8月1日、小児がん患者とその家族をサポートし、小児がんに関する啓発活動を展開する「一般社団法人みんなのレモネードの会」と共同開発した国産レモン使用の飲料「みんなのレモネード」(税込み220円)を、全国約1万6500店で発売した。売上金の一部は「みんなのレモネードの会」に寄付され、小児がん患者の支援に活用される。
ファミリーマートの細見研介社長が、小児がんを乗り越えて描いた榮島四郎さんの絵本「ぼくはレモネードやさん」に感銘を受け、経済誌の取材で紹介したところ、ファミリーマートの社員から、「小児がんの支援につながるレモネードをつくりたい」と自然発生的にプロジェクトが発足した。「みんなのレモネードの会」の子供たちとともに結成した「ファミレモ部」が何度も試飲して味を決め、パッケージに使用するイラストを募集して2点のイラストを選んだ。
発売に先立つ7月29日には、「みんなのレモネードの会」初のチャリティコンサートが、横浜市西公会堂(横浜市)で行われた。細見社長やファミレモ部も参加し、「みんなのレモネード」開発の経緯なども紹介された。
細見社長はご子息が重い病にかかったことがある経験から、子供の病気に高い関心を持ち、その中で榮島さんの絵本に出会った。榮島さん本人からも経済誌で紹介してくれたお礼の手紙をいただき、手紙のやり取りもしたという。細見社長は、「小児がんは罹患者が限られることから、バイアスがかかった見方をされることも多い。子供たちは重い病気にかかっても成長し、将来に希望を持っている。そういったことも含めて、小児がんに対する理解を深めて欲しい」と、今回のプロジェクトの意義を語った。
ファミレモ部に参加した子供たちからは、「みんなで味を決めることができたのは初めてのことでうれしい」「たくさんの人たちに手に取ってもらえるのがうれしい」という感想が寄せられた。