ローソン 日本最北の街・稚内に2店舗同時オープン、セイコーマートのみの地域に大手コンビニ初進出
ローソンは8月1日、日本最北の自治体・北海道稚内市に初進出し、「ローソン稚内栄五丁目店」「ローソン稚内こまどり五丁目店」を2店舗同時オープンした。ローソンのこれまでの国内最北店は、北海道紋別郡雄武町の「ローソン紋別雄武町店」で、稚内の店舗は雄武町から北西約160キロの場所になる。北海道宗谷地方のコンビニエンスストア(CVS)はこれまで、地場の「セイコーマート」(札幌市)のみで、全国チェーンの大手CVSが出店するのは初になる。
業界最大手のセブン‐イレブン・ジャパンの国内最北店は名寄市北隣りの美深町にある「セブン‐イレブン美深西1条店」で、稚内から南に約150キロの場所になる。業界2位のファミリーマートは道北や道東にはまったく店舗が無く、国内最北店は道央空知地方の滝川市の店舗になる。
稚内市内のローソン2店舗はフランチャイズ加盟店で、弁当やサンドイッチを店内で作る「まちかど厨房」の機能を備えたほか、冷凍食品売場をリーチインケース3本(通常2~3本)と平ケース4台(通常2台)に拡大した。これにより遠隔地で物流が滞った場合でも、在庫がある限り商品が供給できる体制を備える。また、ローソン子会社の高質スーパー「成城石井」やローソンが全店導入を進めている「無印良品」の商品も扱う。「無印良品」は宗谷地方で扱う初めての店舗になる。
冷凍食品やグロサリーでは道内各地の商品も扱う。稚内の店舗の独自商品として、もち米の生産量日本一の名寄市の道の駅「もち米の里ふうれん物産館」から、常時10種類以上を揃える「ソフト大福バイキング」(冷凍)も展開する。
そのほかコンサートのチケットやグッズの購入、各種料金の支払いができるマルチ端末「ロッピー」も設置し、地域の利便性向上につなげる。店舗資材には北海道産木材を使用し、宗谷地方のCVSで初めて、北海道が指定する「HOKKAIDO WOOD BUILDING」にも登録された。
8月25日には、稚内市内3店目となる「ファイターズローソン稚内はまなす店」のオープンも予定している。プロ野球「北海道日本ハムファイターズ」とのコラボ店で、外装や内装にファイターズのロゴやマスコット「フレップ」「ポリー」を装飾し、店内什器のガラス扉には、上沢直之選手、清宮幸太郎選手など、ファイターズの5選手をデザインする。