2023年家計調査、食料支出が過去最高も物価影響除く実質増減率は4年連続減少に/総務省
総務省は6日、2023年の家計調査を発表した。それによると1世帯(2人以上)あたりの食料への支出額は過去最高の103万8653円になった。名目増減率は前年比5.7%増だが、物価水準の影響を除去した実質増減率は2.2%減だった。コスト増加により価格改定が相次いだため、食品への支出は増えたが購入数量は減少傾向になった。
名目増減率は、食品の価格改定が多かったこともありほぼ全てのカテゴリーで増加した。米は2022年に支出額で2万円を下回っていたが、2023年は回復。また、卵は鳥インフルエンザで供給が困難になった時期もあり26.5%増と大きく伸びた。
実質増減率は、食品のほとんどで減少したが、特にマイナスが大きかったのは、魚介類(8.7%減)や油脂(10.6%減)、牛乳(6.7%減)、調味料(6.1%減)だった。
一方、外食は名目でも実質でも大きく増加している。比較対象となる2022年は、新型コロナウイルス感染症による影響がまだ残っていたため、2023年の支出額は大きく回復した。