ファミマ「ブルーグリーンプロジェクト」植物性由来食品第3弾発売、直物性由来の原材料に置き換えつつおいしさにこだわり

ファミリーマート 「ブルーグリーンプロジェクト」植物性由来食品第3弾
ファミリーマート 「ブルーグリーンプロジェクト」植物性由来食品第3弾

ファミリーマートは、同社が推進する「ブルーグリーンプロジェクト」から、植物性由来の原料を使い、おいしさにもこだわった商品第3弾となる5品を7月16日から、全国のファミリーマート約1万6,300店で発売する。7月9日、東京・芝浦の本社で新商品発表会を開いた。

ファミリーマート 「ブルーグリーンプロジェクト」植物性由来食品第3弾 5品
ファミリーマート 「ブルーグリーンプロジェクト」植物性由来食品第3弾 5品

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今回発売するのはデザート「植物生まれのレアチーズケーキ」(280円※以下価格は税込)、半生菓子「植物生まれのレモンボールドーナツ」(218円)、パン「ふんわりソイクロワッサン(つぶあん&ホイップ)」(145円)、おにぎり「植物生まれの鮭とノンエッグマヨソース」(145円)、調理パン「植物生まれのチリソースとケールのサラダラップ」(398円)の5品(※発売地域は商品により異なる)。

いずれも植物性原材料のみを使用し、レアチーズケーキは乳製品ではなく大豆やアーモンド由来の原料でチーズの濃厚感を表現。ソイクロワッサンは豆乳クリーム入りの植物性原料で作られたバター風素材でクロワッサンをしっとりと仕上げている。おにぎりの鮭はエンドウ豆から生成した鮭風フレークを使用。サラダラップは大豆ミート入のチリソースと5種の雑穀、野菜を緑色のケールトルティーヤで巻いている。

「ブルーグリーンプロジェクト」は「地球環境に良いこと、役に立つことを少しずつでもできることから実行していこう。」という思いを込めて、同社の「コンビニエンスウェア」も手掛けるファッションデザイナーの落合宏理氏監修のもと2022年に発足。ファミリーマートのコーポレートカラーであるブルーとグリーンが海と森を想起させることからプロジェクト名に使用し、自然の中で生分解されるカトラリーなどを販売。使い捨てを減らし繰り返し使うというライフスタイルを身近なコンビニから提案していくプロジェクトとしてスタートした。

同社商品企画部ブランド戦略グループの林田文裕氏によれば、同プロジェクトから日用品だけではなく食品で新しい価値を提供できないかと検討し、ブルーグリーンの食品コンセプトを「おいしい植物性由来。」に定め、多様な価値観や社会の変化に対応し、新たな食の選択肢を提供する商品群としたという。

ブルーグリーン食品には商品開発の軸となる3カ条を設け、1つ目は動物性原材料の代わりに植物性原材料を使用すること、2つ目は皆が知っているメニューであること、3つ目においしさを最優先することとし、「ただ植物性原材料を使うということではなく、商品としての基本的な価値であるおいしさや見た目を重視している」という。

また、パッケージや販促物にもこだわり、落合氏監修のもとナチュラルな雰囲気を演出しつつ、各デザインのキーカラーにブルーとグリーンを使用している。

ブルーグリーンの食品第1弾は昨年12月に7アイテムを発売。今年度は4月に第2弾5アイテム、今回7月に第3弾5アイテムを発売し、秋と冬も含め年4回の発売を予定しているという。

同社のアンケート調査によれば、第2弾として今年4月に発売した「植物生まれのティラミス」購入者の購買理由は1位が「新商品だから」、2位が「植物性由来の原材料が魅力的」、3位が「見た目がおいしそう」だったという。また、83.9%の人がが味を「とてもおいしい」「ややおいしい」と評価し、見た目や味といった商品としての基本価値が評価されているという。

また、特に卵や乳にアレルギーを持つ人からは反響が大きい一方で、購入者本人・家族ともに食物アレルギーがない人が購入者の72.5%を占め、食の新たな選択肢として価値を評価されているという。

ここまでの第1弾、第2弾の12品合計で270万食を販売したが、林田氏は「数量を追い求める商品ではなく、食の選択肢を広げ品揃えを拡大する商品と位置づけている」とした。

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発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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