イオン、10月末までにトップバリュ約100品目で増量展開、11月中旬からは一部商品値下げ、増量ではチーズやつぶあんぱん、お好み焼粉など「購入頻度が高い商品」を選定
イオンは10月22日、プライベートブランド「トップバリュ」で10月末までに約100品目で増量、11月中旬から一部商品を値下げすると発表した。決算説明会でふれた価格訴求による集客力アップと、粗利率の追求から粗利総額の確保へのシフトに向けた具体的な取り組みを開始する。
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「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」など、全国約1万4,000店舗で実施する。
様々な商品の値上げが相次ぐ中、「お買い得価格の実現にたゆまぬ企業努力を続けています」としている。品質とお買い得価格の両立を目指すとしている「トップバリュベストプライス」で、秋以降に約500品目の新商品やリニューアル発売を計画しているという。
また、10月の増量や11月の値下げについて、トップバリュでは、原材料の調達から計画生産、効率化を追求した店舗への配送等のサプライチェーン全体での合理的なコスト削減に努め実現したとしている。増量企画・値下げは「トップバリュ」「トップバリュベストプライス」「トップバリュグリーンアイ」ブランドで実施する予定。
〈10月末までに順次発売する増量予定商品の一例〉
価格は税込表記。商品により数量と展開期間が異なる。増量企画では、「購入される頻度が高い商品」を選定したという。
「トップバリュベストプライス のびの良いモッツァレラミックスチーズ」通常400gを440gに増量。645.84円。
「トップバリュベストプライス つぶあんぱん・カスタードクリームパン・ピーナッツクリームパン」通常5個を6個に増量。各138.24円。
「トップバリュベストプライス 焼鮭ほぐし身」通常110gを130gに増量。408.24円。
「トップバリュベストプライス 北海道産小麦使用 お好み焼粉・たこ焼粉」通常500gを550gに増量。各267.84円。
◆トップバリュの取り組み
トップバリュはグループの規模を最大限に活かすことで、多くの販売量を有し、独自のサプライチェーンを構築。「お買い得な価格で満足いただける品質」の商品を提供することを目指すとしている。
イオンはトップバリュの取組みとして、〈1〉「計画生産」グループ各社からの需要集約とマーケットトレンドにより生産数を正確に算出し、製造委託先へ計画的に発注。製造委託先も原料調達が計算的に行えるため、余分なコストが発生しない〈2〉「全量買い取り」製造委託先に発注した量は全量買い取り。製造委託先も余剰在庫が減り、余分なコストが発生しない〈3〉「流通の中間コストの削減」計画的な製造・引き取りを行い、在庫日数を削減し店舗に配荷。製造委託先から直接商品を引き取り、中間コストを最小限に抑えている〈4〉「営業費・広告費の削減」自社商品を自社のグループで販売。営業費・広告費を削減できる―――と説明している。