卸ならではの繋がりを活用/三菱食品「トラックの空きスペースを活用『trucXing』」【食品産業技術功労賞】

第54回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門受賞
第54回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門受賞

三菱食品は、物流の「2024年問題」への対応策の1つとしてトラックの空きスペースを活用したサステナブルな物流サービス「trucXing(トラクシング)」を提供している。

国土交通省の調べでは、営業用トラックの積載率は年々下降し、直近では40%を下回るとされている。

同社は全国で1日当たり約7,000台のトラックで納品業務を行っているが、荷物の小口化や多頻度納品などの進展により一部で空きスペースが生じており、積載率向上は大きな課題となっていた。

2022年度、パレット単位の納品業務を利用運送の形態で代行するサービスを関東圏で開始。23年度からは、サービスメニュー・エリアを拡大するとともに名称を「trucXing」に変更し、正式なサービスとしてスタートした。

同サービスは中小食品メーカーなどに余っている荷台の空きスペースを提供し、効率的に商品を運べるようにするとともにさまざまな可視化を可能とする。食品流通業界では他にないサービスとしてメーカーなどの課題解決につなげる。

「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。

「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)

▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹

〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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