ファミマ、中食商品値引き「涙目シール」の全国展開を開始、まず東海地方から採用、米飯消費期限延長と併せ食品ロス削減へ

ファミリーマートは、消費期限の迫ったおむすびや弁当などの中食商品に使用する値下シールを消費者の感情に訴えかける「涙目シール」に変更して3月11日から順次、全国の店舗に拡大する。
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まずは東海地方の店舗から導入を開始する。また4日から、おむすび・弁当・寿司など米飯全商品(チルド温度帯の米飯類除く)の消費期限を2時間延長する取り組みを実施している。10日、都内ファミリーマート店舗で同社マーケティング本部サステナビリティ推進部の大澤寛之部長が報道陣の取材に応じた。
同社では2021年7月から、消費期限の迫った中食商品にシールを貼り値下げ販売する「ファミマのエコ割」を導入してきた。「涙目シール」は、値下げシールに金額だけではなく、心に響くようなメッセージを添えることで単なる値引きにとどまらない、食品ロス削減も意識してもらおうと採用した。昨年10月に実施した実証実験では、「涙目シール」を採用することで購買率が約5ポイント上昇したことを確認。これを全国展開した場合、店舗で発生する食品ロスは年間約3,000t削減される見込みだという。
なお、「涙目シール」は10円引きから150円引きの7種類があり、参加する各加盟店の判断で値引き額を設定する。
これに加えて、同社では長年にわたる製造工程の見直しと、その検証により今年3月4日から、チルド温度帯の商品を除くおむすび・弁当・寿司などの米飯全商品約70品目について、消費期限を2時間延長した(※宮崎・鹿児島・沖縄除く)。これにより、さらなる食品ロス削減に繋げるとしている。