食品業界ヒット商品番付、「東」ザ・チャーハン「西」明治プロビオヨーグルトPAー3
食品産業新聞社は「2015食品業界ヒット商品番付」をまとめた。注目の東西の横綱には、冷食としては初めての「ザ・チャーハン」と、これもヨーグルトでは初めての「明治プロビオヨーグルトPA‐3」を推挙した。例年、ビール類や飲料が横綱を張るが、今期は大型ヒットが少なかったのが要因。消費増税を機に売れ筋商品への傾注が進んでいるが、それでも消費の2極化を反映し、高付加価値商品に好調な商品が多かった。
食品産業新聞社の制定する「食品業界ヒット商品番付」は、主に前年及び前々年後半に新発売しヒットした商品を対象としている。これに加えトレンドを形成した商品群、形態、マーケティングなども選んでいる。番付編成会議はまず横綱の推挙から始まる。市場規模からみてビール類、飲料などが毎年候補に挙がるが、今回は大ヒットがなく、横綱空位も考えられたが、冷食、乳製品でカテゴリーとして大ヒットした2品を推挙した。
東横綱の「ザ・チャーハン」はシンプルな具材で炒めた香り、味、風味が特徴の600g大容量チャーハン。テレビCMなどプロモーションもかみ合い、冷凍チャーハン市場に新風を吹き込んだ。
西横綱は「明治プロビオヨーグルトPA‐3」。4月発売。当初計画に対して、個食・ドリンクタイプ合わせて約2倍の実績。プリン体を気にして生活している人、特に40~60代の男性を中心に「プリン体と戦う」という独自の健康価値が評価された。