石井食品「地域と旬」の取り組み、農家の課題解決を図る
石井食品は、無添加調理の取り組みを1997年から開始。無添加調理には原材料・素材のおいしさがなければ商品のおいしさにつながらない。原材料を供給する農家・生産者に貢献できないか、農家が抱える課題解決に貢献すべく「地域と旬」の取り組みを7年前から開始した。地域食材を活用したチキンハンバーグや栗ご飯、スープなどを展開している。
地域が抱える課題として、規格外品の廃棄や、後継者不足などがある。石井食品はタマネギや栗農家を実際に訪れだけではなく、地方行政とも連携を図り、課題解決に取り組んでいる。規格外品や生産余剰品の玉ねぎであっても、チキンハンバーグのソースとして利用が可能で、無添加調理でもあり素材そのものの特徴を生かすことができる。チキンハンバーグでは現在7種類を展開しており、ハンバーグの原料には国産鶏肉を100%使用している。
天候など自然環境に左右される農作物の収益確保に貢献することで、地域農業の活性化、地域食材の存続に貢献し、生産調整などによるフードロス削減にも貢献している。
〈食品産業新聞 2022年12月5日付より〉