『ボトルtoボトル』リサイクル【食の注目ワード解説】
『ボトルtoボトル』リサイクルとは
使用されたペットボトルを細かく砕き、異物を取り除いた後、洗浄して再び原料化し、再び新たなペットボトルに成形するリサイクル手法のこと。資源の循環利用を目指した取り組みで、環境負荷軽減が期待されている。
『ボトルtoボトル』の取り組み状況
2023年度のボトルtoボトル比率(※)は33.7%となり、普及が進んでいる。前年度比では4.8ポイント増加した。
※ボトルtoボトルリサイクルされる量(21万5000トン)/販売量の比率
(数値はいずれもPETボトルリサイクル推進協議会調べ)
なお、清涼飲料業界では、2030年度までにボトルtoボトル比率50%達成を目標に掲げている。
▽2つのリサイクル方式「ケミカル」「メカニカル」
日本で実用化されているボトルtoボトルには、ケミカルリサイクル(化学的再生法)とメカニカルリサイクル(物理的再生法)がある。
ケミカルリサイクル:化学分解により中間原料に戻し、再重合することで新たなPET樹脂を製造をつくる。コストが高いなどの課題がある。
メカニカルリサイクル:高温洗浄や異物除去を経てペレット化(粒状)し、食品用PETボトルの原料を製造。実用化が進んでいる。