計量工程での問題点を解決/ツカサ工業「ディバイダースケール・ターミナル着脱型(DSC-TDP-4-DE)」【食品産業技術功労賞】
多品種計量可能な粉体自動小分け計量機のツカサ工業「ディバイダースケール・ターミナル着脱型」は、2019年に発売した。
食品製造現場では配合レシピの複雑化や頻繁な変更に伴い、多品種少量計量や自動化・効率化のニーズが以前にも増して高まり、本機の導入が進んでいる。
本機の特徴は、〈1〉1ユニットにつき4種の粉体計量が可能(ストッカ容量40L・80L、ブリッジ防止用アジテータ、排出スクリュー付)〈2〉計量範囲100g~10kg、最小目盛1g〈3〉計量時間1kg/20秒・計量誤差+−2~5g/1原料(原料特性により異なる)——など。
あらかじめストッカへ原料を供給し、タッチパネル上でレシピ登録をしておけば、ボタン操作だけで複数原料の配合計量が可能となる。
レシピによって入れ替え可能なストッカ着脱型は、ストッカを増設することで原料の種類を増やすことができる。また、専用投入場所での原料供給、ストッカの清掃を可能とした。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉